佐藤凛

真っ暗な話をしよう。


今が夜ならばカーテンを開けてみるんだ。


今は夏か、冬か。そんなことはどうでもいいんだ。


空を見上げよう。


曇りかな?ならばまた明日。


晴れの人だけ私と話をしよう。


どうだい?君には夜空は何色に見えている?


「黒」なんてつまらない答えはしないでおくれ。


よぉく見てみるのさ。段々と違う色に見えてくる。


ネイビー?いや青。緑も入っていているかも。


私がしたい話は分かるかい?


君が見えている世界は単色ではないということだ。


ただ黒と言うのは簡単だけれども、それは黒ではないのかもしれない。


黒は果たして存在するのだろうか。


君は黒を見つけられるかな。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

佐藤凛 @satou_rin

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ