能力
「さぁ!何にする?!」
「うわっ!・・・肉体より多い。」
能力はカタログがあるが、獲得方法はガチャである。
ガチャボタンを押す事でランダムにカタログに書かれている能力が手に入る。
能力獲得は最大3つ。
能力は獲得難易度によって獲得数が変わるようで、難易度難で3つ。難易度極で2つ、そして難易度不可、ここでしか手に入らないレア能力で1つである。
難易度難2つで難易度極1つみたいな事も出来る。但し、デメリットガチャで何かデメリット能力を1つ取らないといけない。
2つにする人が一番多いらしい。と言うより賢い人ほど、2つにする。
難易度難は説明からして天才が努力したり、特定の道具を使う事で入手は特定の状況下で可能なのである。数百年に一度先天的に持って産まれる事もあるらしい。
難易度極は天才中の天才が努力しても手に入るか分からないor激レア道具が必要なのである。数万年に一度先天的に産まれる事もあるらしい。
つまり、難易度難と難易度極では習得に天地くらいの差がある。
そして、難易度不可はレアなだけでこれだけでは十分に機能しないものも多い。
だからこその2つである。
組み合わせることでかなり強力な力へと変えるのである。
「ほほう。これはまた。面白い物が出たね。君なら分かっていると思っているけど、これは想像以上に癖強いよ。これに選ばれた者のその殆どが扱いきれずに死ぬ事が殆ど、無理に扱おうとしてショック死するのが残りかな。・・・まぁ、中には完璧に使いこなして世界の覇者になった人もいるけどね。」
にひひひ。と笑うグラはよそに太は出た能力の説明をもう一度読んでいた。
能力 未来視
難易度極
未来を見通す力を宿す目
その練度によって未来をどこまで見れるのか変わるが、長く見るほど脳が焼かれた様な痛みが伴う。
この痛みはどれだけ練度を積んでも無くなる事はなく、痛覚無効なども貫通して襲ってくる。
そして、この未来は絶対のものではなく、所持者が行動を変える事で回避も可能である。
「それで、次は何が出るかな?何が出るかな?未来視と相性が良いとなると
難易度極
感知した攻撃を避けたり、遠距離攻撃にホーミング機能が付いたりする。
かなり便利な能力である。
因みに肉体が関与する近距離攻撃は肉体の負荷が大きすぎる為、不可となっている。
デメリットらしい、デメリットがない優秀な能力である。
過去視
未来視の逆版である。
これは調査向けの能力であり、物体や生物の過去を見る事が出来、相手に何をされたか、この物体には何があったのかが、分かるのである。
この過去視の痛みは脳をキンキンに凍らされたような痛みが走る。
分かりやすく言うとショック死クラスになったかき氷を一気に食べた時になる頭キーンの痛みである。
「もう選ばれたよ。・・・・・・中々面白い。」
「・・・・・・君ってドM?そんな縛りプレイを強制されて笑みを浮かべるなんて・・・面白いよ、君。」
太を選んだ能力は難易度不可 オリジナルである。
この能力は難易度不可であるのに選べる理由があった。
それは圧倒的なデメリットがある為だ。
この能力は所持者の人生、能力、特徴、性格から新しく能力を構築するものであり、簡潔に言ったら何が生まれるのか分からないのである。
その上、能力は一度取得を決定するとやり直しは効かない。
もし、デメリットが視力を失うとかの重い場合、未来視が機能しなくなる為、無駄になるのである。
能力の効果も難易度極以上とは限らないのもこの能力のデメリットだった。
難易度不可の大半はこのオリジナルによって生まれた産物であり、ゴミだった。
「本当に面白いね。君の場合、肉体や顔、人生もしょうもなくないから。つまらない能力にはならないと思うけど、それでもギャンブルが過ぎるよ。」
「前の人生だとギャンブルってあまりした事がないから。・・・楽しいんだよね。ハマっていた友達の気持ちがよく分かるよ。」
前世とは違う人生も送らないと記憶を持って転生する意味はないと思っていた太はカタログを見た時からこの能力面白そうと思っていたのである。
「まぁ、良いか。君の人生だ。これ以上何か言うのは面白くないよね。」
「おぉ、意外と良い能力になったな。でも、このデメリットは僕の何を参照しているんだ?」
「・・・・・・生涯童貞かな?」
難易度不可
持ち主の肉片や体液を対象に与えると構造、物質などが変質する。
それによりそのものの長所が増して、短所を打ち消す。
物の場合、例えば刀なら妖刀など曰く付きのものになる。
生物の場合、持ち主の様な醜い
デメリット
この能力を使う対象が生物の場合、異性にしか使えない。
肉片と体液は卵を何年も腐らせて、毒漬けにしたような臭いに、雷を何倍にも凝縮したような痺れと痛みが全身を駆け巡り、心臓の音を禍々しくした脈打ちが消化するまでずっと体内の血管の一つ一つ、細胞の一つ一つに響き渡る。
ただし、肉味に関してはA 5ランクの和牛を超えた伝説A6クラスの脂の旨みと赤身の食べ応えが合わさったまさに至高の肉である。
体液は最高級野菜ジュース(にんじんメイン)のどんな果物より甘い最上質な甘味が全身へ染み渡る味である。
最高と最低が混じった肉片と体液に心も肉体もバグりまくる為、これに耐えれる精神力を持っているものにしか変化は訪れない。
失敗した生物の場合、発狂して廃人と化す。
失敗したものの場合、ただの曰く付きになる。
「さぁ、能力が決まったなら初期領地を決めようか。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます