我が生涯、悔いが半分
いきなり知り合いの明智探偵気取りから
Li×eきて、ビックリよ。
"君の娘を見つけたかも知れない"
だってよ、送られた音声データやPDF化した文章、さらにアパートのレビュー書き起こしを確認したらビンゴ。
確かにうちの娘、しかも孫おるし。
恋人は同性だと聞いたが……なんかデジャブあるぞ。
とりあえず最近、裏社会でグイグイする
元女教師の恋人を尾行し、娘の居場所を
突き止めた。
木造アパート、ボロい部屋へ入っていく。
三十分後、銃声が五度鳴り響いた。
オレはびっくりして部屋に突入、
そしたら──
「あっママ」
やや引き締まった右腕から血を滴り落とす
我が娘、ぱちくり瞳を丸くさせるぬいぐるみ……たぶん孫がこっちを見つめる。
ちゃぶ台越しに脳漿ぶちまけ、ぶっ倒れた
短いタイトスカートのビジネススーツ姿する若い女、たぶん娘の恋人があの世へ。脳天ぶち抜いたら、心臓と腕に鉛弾はオーバーキル過ぎんだろ。
「なにがあったん?」聞いたら
「交渉が決裂しちゃったから、射殺したんだよ」左手に銅色の大きな回転式拳銃を
ぶら下げ、立ち上がる。
「死体処理しねーと」
「アパートごと燃やせば?」
「余計に目立つわ」
「ふぁいやー」
「BBQでもやろうか?」
とりあえず同居人の連絡送り、荷物をまとめ外に出たら「おひさー」等身大の人形みてぇなツラと容姿する娘の産み母がいやがる。また女子高生みたく学生服を着こなして。
「あら、あの子死んだの」
「脳ミソぶちまけ離婚だよ」
「あらま」
"あらま"じゃねぇよ、無駄に人が死んでだ
そんな一言で済ますな。
「後処理は私がやっとくわ」
「放火すんな。近隣住民に迷惑かけるから」
「ハイハイ~~」
あっー久しぶりだし、肉でも食いにいくか。明智探偵気取りも呼んで。
弾けろ、我が欲望 @chernoman
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