俺、女へ生まれ変わる。いざ、性転換手術へーーー

 医師と看護師や警察が雅也の病室に来た時には

すでに雅也の姿はどこにもなかった――――ーーー。


「これは、いったい……」

「谷口さんはどこに行ったんだ」

医師と警察は驚いた表情を浮かべ雅也がいないベットに視線を向けていた。

「さあ…」

看護師も何がなんだかわからず唖然とした顔色を浮かべていた。

「これはどういうことですか」

警察が医師に聞くが、今、来たばかりの医師に雅也の居場所など

わかるはずがない。

「私にもさっぱり…」

「まだ そう遠くには行っているはずがない。探しましょう」




俺はいったん自宅マンションへ戻ると、服を着替えた後、

すぐにマンションを出た。


今頃、病院側は探しているかもしれない。


だけど、俺は戻るわけにはいかない。


武人を取り戻すために俺は女へと生まれ変わる。


決心が鈍らないうちに……。


俺は性転換手術で有名なレディースクリニックへと向かっていた。


だけど、俺には大事な店と支えてくれているスタッフ達がいる。


俺は店の様子が気になり、レディースクリニックに行く前に

【BRIDE】に立ち寄った―――――ーーー。

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