第33話 初めて
久枝灘さんに誘われ、マルタちゃんも一緒に入る。
思ったより着痩せをするようで、マルタちゃんは良い体をしていた。
ええ、久枝灘さんはなんというか、相変わらず黄金比なのかしらね。
見たくないわ。
同じ人間とは思えない。
急に、垣根が低くなり、皆と洗い合いをして、全員数回いったわね。
腰に手を当て、勝ち誇る久枝灘さん。
こんなに、子どもっぽい娘だったんだ。
不思議なことに、こんなに目立つ人なのに、学校での記憶がない。
「あっ。何かしら久枝灘さん」
「ううん。八重って呼んで」
うふっと笑うと、つかまれて揉まれる。
うぁ、アイツなんかと全然違う。
指の動きが、あの兎人さんが、場所とか関係なく声を上げていた理由が分かるぅ。
えっなんで、お腹に手が刺さっているの。
中で、揉まれているのが分かる。
驚きよりも、快感がぁ。
長く深く、脳を焼くような快感が襲ってくる。
いい加減ぐったりして、浴室を上がる。
だけど皆気がついた。妙に体調が良くなっている?
「ねえ気がついた?」
「楓もなの?」
「うん。そう私たち生理とかが近いと、子宮の辺りが重痛かったりする」
さっき揉まれてから、症状がスカッと消えた。
ホルモンの問題?
ドアが近付いてくる。
嬉しそうに、マルタちゃんが走って行く。
「ご主人様お邪魔しまーす」
「ご主人様呼び?」
私たちが、そこに引っかかっているうちに、もう彼女は部屋へ入ってしまった。
おずおずと、中へ入る。
するとすでに、マルタちゃんは彼の物を含んでいた。
「はい。使えますよ。どなたからいきます?」
なんて聞いてくる。
夢に見た思いと大分違う。
甘い感じで彼に少しずつ脱がされながらキスをされてと、思い描いていたのに、最初は裸で拘束。
次は流れ作業?
あまりにもあまりと思っていたら、久枝灘さんが、未希をあっという間に脱がせて抱えていく。
そして、彼の上にのせる。
すると、未希は涙を流して、自分で胸を揉み始める。
「えーとあれ何?」
「さあ?」
楓も困惑、三人でソファーに座り、病院の待合のような感じで、未希が終わるのを待つ。
「あっあっあっ。あーーーー」
そう言ってパタッと倒れる。
まだ腰だけが動いていて、自分で感じるようで時折声が上がる。
そっと、久枝灘さんがベッドの端へ未希をよせる。
そして手招き。
忍が連れて行かれる。
ああそうか、あそこに行くまでに、 久枝灘さんが何かをしている。
腕の中で、 忍がジタバタしている。
それで、のせられた瞬間声が出ると……
「ああああっ…………」
なんか、ああっああって言うのを繰り返す。
皆反応が違うのね、おもしろい。
未希は胸中心に揉んでいたけれど、忍は自分を抱きしめるように、すりすりしている。
へえっ。
だけど、いきなり前屈みになると、「カハッ」とか言いながら伸び上がり痙攣をする。ぱったりと、霧霞君の上に倒れ込み、ぼーっとした目で彼の体をすりすりしている。
だけど、彼は許してくれないらしい。
起き上がり座り直す。
忍を抱え込んだままグリグリと動き始める。
あれは、中からの刺激と、外の敏感な出っ張りが刺激されて、効くわね。
私がそう思った瞬間、彼女は痙攣をしながら仰け反り、そのままぱったりと倒れた。
次は楓。硬い表情で「お先」と言うと、 久枝灘さんに背中側から抱っこされる。
「ひうっ」とか「へうっ」と声が漏れる。
そして、「あううううっ」とまあ。
結局対面座位のままで、超高速で、意識が飛んだようだ。
楓って敏感だったんだ。
そして私、抱えられて胸と、敏感な所を高速マッサージ。
あっと言う間に、準備ができてしまう。
刺激が止まったときに、思わず声が出る。
「あううぅ。ひゃう」
手が離れ、落ち着いたところに、熱く堅いものが入って来て、何かがそこから体中に広がる。
それは、温かく優しい。
彼がいってしまったのか、それとも、中でおしっこでもと思うくらいの勢いで暖かいものが体の中を満たしていく。
そう、それは向こうでの暮らしを含めて、積もっていた色々なものを消していく。
残りは、嬉しかった感情や幸せだった感情。
いやだとか、苛つくこと。そんなものが消えていく。
そう幸福だけが、心の中に広がっていく。
「私、幸せ……」
それは、ゆったりと少しぬるめの温泉に浸っているような……
そしてその幸せな気持ちと、快感が混ざる。
ああしわわせが広がり、漏れ出すくらいになってきた。
自然の声が出て、好きだと彼に言いながらキスを求める。
触れるすべてが気持ちいい。
昼間のあれは、表面的な快感。
今のは、体の芯からすべてが幸福に包まれる。
快感はあふれる思いが流れ出したときに感じる、気持ちの断末魔。
「あああああぁ」
声が勝手に出て止まらない。
体も勝手に動く。
やめて、もっと長く感じていたいの。終わらないで、でも私な体は欲張りでもっと快感を欲する。
限界が来て、すべてを漏らしそうなほどの痙攣をして力が入る…… そして弛緩。
今度は力が入らない……
ずるずると引きずられ彼が離れていく。
美しすぎる、久枝灘さんもああなるんだ……
恍惚とした表情で彼女は喜んでいる。
それを見ながら幸せの中で、眠ってしまう。
「さあ皆寝たわよ、真面目にやって」
「分かった」
「ひゃうっ……」
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