実母の産褥死を招いた私の誕生を快く思わない実父と実兄と、義母とその母から生まれた義妹から疎まれていた私は、父や兄には媚びを売り、義母や義妹には貶されようとも逆らわず過ごしていたが、大学内で婚約者に不貞の行為を糾弾する先輩令嬢の姿に感銘わを受けた私は、後日その先輩に自身の身の上話をした所、家族に媚びせず振る舞う事をアドバイスされ、帰宅後、家族にそれまで下手に出ていた行為をやめたら咎められたが、論破するという、読んでいてスッキリした気分となりました。私以外の家族は何かしら後ろめたい、犯罪まがりを行っており、父や兄に加え義母が逮捕されるまでに至り、義妹は修道院送りとそもそも父とは血の繋がりのない義母の不貞の子と義母の告白もありと、元から異常家族であり、傾く子爵家を先輩令嬢と己の大学での優秀な成績が認められ、私が子爵家の後継者となる結末には、天晴ものです。