第3話


過去編2


 それから、お兄ちゃんは私達のことをお父さんに話してくれた。離婚することが決まって、優のお母さんと再婚することになった。


 それから、どんなに周りが私達姉妹を疎く見てもお兄ちゃんだけは味方をしてくれた。


 「気持ち悪い」「ねぇ、聞いた再婚したんだって」「はぁ、このクラスから帰ればいいのに」


みんな酷いくらい悪口を言ってくる。でもお兄ちゃんは違う


 「お兄ちゃん、私悪口言われるの辛いよ」


「よく考えないで言ってるからね。相手を傷つけるとは知らないで、俺なんかめちゃくちゃ考えて話してるから」


「そうなの?」


「のぉ!!!のぉ!!!脳みそフル回転だよ!!」


「へぇー?じゃあ、もしかして気を遣って言ってくれてるの?」


「の、のぉ・・・のうのう、気なんて使ってないよ。本気で春は前に言った通り可愛いと思うし、痣も隠せばいいし」


「でも、」


手首にあって隠しづらい、直ぐにバレちゃうから


「問題なし!!よしお兄ちゃんらしいことをしてあげる」

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