第4話

 現在


 妹視点


 その時に買ってくれた、リストバンドは私の宝物だ。むしろこの痣もお兄ちゃんに会えたから嫌なこと多かったけど、嬉しいことの方が沢山あった。


 「お兄ちゃん、今日は帰りにカラオケ行かない?」


「い、いやぁー、カラオケはちょっと難易度が」


「難易度??何の難易度なの?」


「のぉ、の・・・脳が疲れそうで」


「いや、カラオケ行くくらい疲れないでしょ」


「しゃべん行きたくなるから」


「確かに飲み物よく飲むから、いや意味わからないよ」


「夜道はほら危ないし、俺は家で休みたいってぇ」


「それはそうだけど、少しくらい」


「いくなら、今度ね」


「今度って行っておきながら、いつも来てくれないじゃん」


「・・・」


「あー黙ったひどい!」


「いいから、ほら、帰ろう!!眠いし!!」


「眠くないよ!私はカラオケしてから帰りたいの!」

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