第6話 罪②

数分後、僕にも冷静さが戻ってきて救急車を呼んだ。

真 「とりあえず救急車も呼んだし、まだお父さん息もあるっぽいから大丈夫」

美咲 「ありがとう、真」

真 「全然、当たり前じゃん」

美咲 「よかったぁ、真優しいね」

真 「ほんとに良かったの?なんていうかお父さん生きてて」

美咲 「ううん、全然良くない。」

「今も死んでほしいと思ってる。」

「でもそれ以上に真と離れ離れになりたくないから」

2人で殺せば、、、なんて言ってはないが思ってしまった俺はとても幼稚に見えたに違いない。

真 「美咲が決めたことなら僕も賛成」

でもさっき見せてくれたお父さんにやられたでたろう傷を見られたら多分お父さんとも僕とも離れ離れになると思うなんて言い出せなかった。僕も離れたくなかったから。

雨のせいなのか救急車の到着が遅かった。

その間に僕らは寂しさを補うように体を重ねた。

少しカサついた唇を重ね、膨らみかけの優しい胸を触り、お腹を撫で、太ももを舐め、美咲の万華鏡のような反応に僕は精通した。

朝、病院で起きると美咲のお父さんは死にお別れの言葉もなしに美咲は引っ越してしまった。

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