第5話 罪①
ドンドン、ドンドンドンと響く扉の音
ザァザァと振り落ちる雨の音の中
美咲の声がし目が覚めた。
美咲 「ねぇ!真!いる?起きてる?真!」
真 「み、美咲?なに、どうしたの?土砂降りだよ?」
美咲 「わ、わたし、私、お父さん殺しちゃったかも…」
まだ寝起きだったせいか、それかとても疲れてしまっていたせいか美咲の言うことは変な悪い冗談のように聞こえた。美咲はその時、必死だった声とは逆に顔は少し笑っていた。
言われるがまま傘をさして美咲の部屋で倒れている美咲のお父さんが居た。
美咲曰く、寝込みの美咲をお父さんが襲ってきたのを美咲が蹴り飛ばした結果机の角に頭が当たり倒れたらしい
美咲のお父さんがそんなやつだったのかという驚きと美咲の体が汚されていたことに少し胸が傷んだ。もちろん美咲のお父さんとは会ったことはある。だからこその落胆だった絶望だった。
またこんなにずっと居て気づけなかった僕にも僕は落胆してしまった。美咲はヤッてはないと否定していたがそんなこと今は心底どうでもよかった。
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