第3話 帰り道②

美咲 「てか雨やばいね、止むのかな?」

真 「あっちから雲来てるから待ってれば止むと思うよ」

美咲 「信じるね」

真 「ずっと止まなくてもいいんだけどね」

美咲 「ん?なんか言った?」

真 「ううん、なんでもない」

美咲 「そっか、てかもう2年と1ヶ月だね出会ってから」

真 「そうだね」

美咲 「真って好きな人いるの?」

真 「なんだよ急に笑」

美咲 「どっち?笑」

真 「いるよ、2年と1ヶ月前から」

美咲 「なにそれ笑」「でも、そっかぁー、一緒だね」

真 「うん」

美咲 「雨、止まないね」

真 「うん」

今日は静まることが多いなと感じたのはきっと美咲もだろうなと感じた。

真、美咲 「ねぇ、」

美咲「なに?笑」

真 「そっちこそ笑」

美咲 「いいよ、真から、お願い」

真 「美咲が転校してきてからずっと、ずーっと好きでした。付き合ってください。」

美咲 「なんか堅苦しい笑」「うん、こちらこそお願いします」

この瞬間が人生で1番幸せな時だったんじゃないかなと今でも思う。小学校5年生の6月僕と美咲は付き合った。

真、美咲 「雨、止んだね」

その後、安堵していたためか話したことは覚えてない、というかなにも話してなかったのかもしれない。

右手に残る君の手の感触だけを記憶に残して。


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