Chapter.3 芝生でゴロゴロ編
(SE…小川のせせらぎ、ほのかな風にそよぐ芝生の音)
(SE…主人公と凛々花の足音)
「やったあ、着いた〜! それにしても今日、かなり涼しいよね! こんな日は、自然公園の芝生でまったりゴロゴロ日和だと思うの。ね、素敵な癒しプランでしょう!」
「え、そんな高そうな服で芝生に寝転がって大丈夫かどうか? ふふっ、なんとお兄ちゃんは、現在二つ勘違いしているのです」
「一つ! 本日のファッションはね、実は結構お安いんだよ? シャツ、スカート、靴下、バッグ、チョーカー、リボン……全部合わせても、確か一万円しないくらいなの! この靴も、正確な値段は忘れちゃったけど、セールのときにお安く買ったものなんだ〜。えへへ、リリ、お買い物上手なのですよ〜。お兄ちゃん、褒めて褒めて!」
(SE…主人公が凛々花の頭を撫でる音 次の台詞中)
「ふふっ、リリ、お兄ちゃんに撫でられるの、昔から大好きなんだ〜……心地よい……」
「……ありがと、お兄ちゃん!」
「そして、もう一つ! お兄ちゃんは、リリたちが芝生に直接ごろーんとすると思ってるでしょう? ちっちっち、なんと実はね、持ってきてあるのですよ、レジャーシート! リリがずっと持ってた紙袋、何かな〜って思わなかった? 正解はレジャーシートでした〜。よーし、お兄ちゃん、リリと一緒にレジャーシートを広げよう!」
(SE…二人でレジャーシートを広げる音)
「うんうん、ばっちり広がったね! そうしたら、一緒にゴロゴロしよう〜」
(SE…二人がレジャーシートの上に仰向けに寝転がる音)
「ふわああ〜……ふふっ、横になったら、ついあくびが出ちゃった。そういえば、あくびってうつるっていうよね? 沢山あくびしたら、お兄ちゃんにうつるかな〜……ふわああ、ふわあ……ぬぬ、中々うつらない!」
「あっ、そうだお兄ちゃん、見てほしいものがあったの! えーと、スマホスマホ……。…………。……あっ出てきた、これこれ!」(二人で顔を近付けて、一緒の画面を見る)
「ほら、このワンピース、今すっごく欲しいんだよね……フリル沢山で可愛いのに、全体的な印象はダークな感じなのが、もうとってもリリに刺さって! ぐさあっ、なの!」
「……でも、ちょっと、尖りすぎかなあ? お兄ちゃんは、どう思う……?」(演技依頼…少し不安そうな感じで)
「……絶対、似合うと思う!? そ、そうかなあ……これ来たリリの隣、歩きたい? ……注目を集めそうで、ぜひ歩きたい!? なっ、なにい〜っ!」
「……お兄ちゃんって、ほんと、褒め上手だよね? ……思ったことしか言ってない、って……ふふっ、やっぱりリリ、お兄ちゃん大好き〜! ぎゅ〜っ」(最後、主人公に隣から抱きつく)
「そしたら、お小遣い頑張って貯めて注文しようっと。もう既に着るときが楽しみで堪らないよ〜、えへへ」
「…………はっ!」(演技依頼…何かを発見した感じで)
「お兄ちゃん、お兄ちゃん、ちょっと耳貸して……! ほら、あそこにある雲、何だかお化けみたいな形してない……!? も、もしかすると、ゴロゴロしてるリリたちに取り憑こうとしてるのかもしれないよ……! ううう、ドキドキするよ〜……」(演技依頼……ささやき)
「え、流石にビビりすぎ……!? むっ、むう〜! リリにそんな口聞いて、大丈夫かなあ?」
(演技依頼…主人公の耳に息を吹きかける)
「ふふっ、どうだ、参りましたか! 耳が弱いお兄ちゃんには、よく効くんじゃないかな〜?」
「……降参? そしたら、やめてあげましょう……と言うとでも思ったか〜!」
(演技依頼…主人公の耳にもう一度息を吹きかける)
「……はい、今度こそおしまい! これに懲りたら、もうリリに生意気な口を聞かないことだよ? ふふっ」
「ふわあああ……あれっ、またあくびしちゃった。何だか寝転がってると、眠くなってくるよね〜……お兄ちゃんと一緒にいるから、安心してるのかなあ?」
「え、ちょっと寝てても大丈夫なの……? でも、お兄ちゃん暇になっちゃわない? ……スマホでネットサーフィンしてるから大丈夫? 何だろう、自然公園に来てネットサーフィンって、何かを間違えてるような……」
「まあいっか! そしたら、お兄ちゃんには映えある使命を与えましょう」
「それはずばり……リリに、腕枕をするという使命なのです! さあ、リリに腕を差し出そうね〜」
「わーい、ありがと! よっと……うーん、ちょっとゴツゴツしていて、フカフカの枕には負けてしまいそうな感触……でもリリ、この枕好き〜。えへへ」
「それじゃあ、リリはちょっとだけ夢の世界に旅立ってくるのです。行ってきま〜す……」
「………………すう、すう〜……すう、すう……」(演技依頼…寝息 一分くらい)
「……むにゃ……うう、雲のお化け、来ちゃった…………むにゃ……お兄ちゃんを、盾に…………」(演技依頼…寝言)
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