白虎の日常
小さく欠伸を漏らしそっと起き上がれば聞こえてくるのは民たちの賑やかな声。私はその声に笑みを浮かべた後軽く身支度を整えた。
「白虎様、おはようございます」
「おはようございます白虎様!」
「えぇおはようございますお2人とも。」
眷属達にそう告げたあと手渡された書類を見ながら小さくため息を吐いた。
「この案件は……朱雀の方が適任かと思われますが…?」
「それが朱雀様が白虎様に任せると……」
眷属の1人にそう告げられればもう何も言えまい。私は小さくため息を吐いたあと「分かりました。これは私が預かります」とだけ告げて自分の部屋へと戻った。
「全く朱雀にも困ったものですね……」
手渡された書類を見ながらそう呟いた。書類にはここ最近不穏な動きをしている魔物たちの情報が載っている。こういったことは玄武や青龍の方が得意だと何度も言ってるはずなのに朱雀は私に投げてくる。
「仕方ない。1度朱雀に話を聞いてから決めますかね……」
私はそう呟いたあと眷属たちに出掛けるとだけ伝え南の方角へと向かった。
これが私、白虎の日常である。
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