第14話 脱走計画の第一段階

(本日2本目の更新です)


 一日の仕事が終わり、僕はぐったりとして牢屋に運ばれた。

 いつもどおりの一日が終わろうとしている。

 予定では、このあと僕の魔力が少し回復したところで夕食が運ばれてくる。

 そしてご飯が終われば、ミンカさんが来ることになっているのだ……。

 約束どおり夕飯には豚肉の煮込みとパウンドケーキがついてきた。

 パウンドケーキはまるまる一本よこす気前の良さだ。

 砂糖は貴重だとリゲータは言っていたけど、このパウンドケーキにはふんだんに使ってある。

 それくらい鬼女たちは僕のマッサージを気に入っているのだろう。

 豚肉の煮込みは残さず食べ、パウンドケーキには手を付けないでビニール袋に入れた。

 ある程度は保存食として使えるからだ。

 それから僕は静かにミンカさんがやってくるのを待った。



 ランタンの明かりが牢屋に近づいてきた。


「おまたせ。魔力は回復した?」

「多少は」

「元気がでないと、いいこともできないもんね」


 ミンカさんは内側から鉄格子に鍵をかけて、ベッドに座った。


「さて、どうしよっか? 口でする? それとも胸?」


 鬼女の中でも一、二の美巨乳を持つミンカさんが相手である。

 逃げるとはいえ、これを味わってからでも遅くはない。

 いや、これも計画のうちなのだ。

 そう、おっぱいでしてもらわなければ、僕の脱獄計画ははじまらないのである。

 ああ、しょうがない、しょうがないのである!


「じゃあ、胸でお願いします」

「うふふ、男の子はみんな胸が好きよねえ。服を脱いで、ベッドに横になって」


 僕はいわれたとおりパンツを脱ぎ、下半身丸出しであおむけになった。

 ちなみに、アソコはピカピカに洗浄ずみだ。

 たとえ脱獄計画を実行していても、相手に対するリスペクトを忘れないのが僕のモットーである。


「もうすっかり準備ができているじゃない。よっこいしょ」


 ミンカさんはシャツを脱いでベッドの上に上がってきた。

 うわぁ……、二つのお山がゆっさゆっさとゆれてるよぉ。


「ちょっとお尻をあげて」


 僕が腰を持ち上げると、ミンカさんは僕の足の間にぺたんとお尻をついて座った。 

 おお、おっぱいとチンコ、感動の遭遇だ。

 これぞ谷間に生えるキノコといった感じである。

 でもミンカさんが少し体を動かしただけで、熱をおびた僕のアソコはひんやりとした胸の谷間に完全に埋もれて見えなくなってしまった。


「すごい、すっぽり埋まっちゃうんだ……」

「本当にすごいのはこれからだよ。気持ちよくしてあげるから、明日からもマッサージを頑張るのよ」

「はいっ!」


 僕がさわやかに返事をすると、にっこり笑ったミンカさんが胸の上下運動を開始した。


   ♡♡♡



「イ、イク……。うっ!」


 僕が精液を吐き出しているあいだ、ミンカさんはずっと優しく胸を動かし続けて最後の一滴まで搾り取ってくれた。

 なんだか手馴れているなあ。

 きっとこういう経験が豊富なのだろう。

 ミンカさんにかかれば僕なんて坊やもいいところなのかもしれない。

 だけど、坊やの逆襲は今から始まるのだ。


「どう、スッキリした?」


 胸にべっとりとついた精液をふき取りながらミンカさんが聞いてきた。


「はい、こんなのはじめてでした。すごくよかったです!」

「だったら気持ちよく眠れるね」


 僕は身づくろいしているミンカさんの手を取った。


「なに、まだ出したりないの? まあ、あと一発くらいなら付き合ってあげるけど……」

「いえ、そうじゃないんです。僕、本当に感動しちゃって、なにかお礼をしたいです」

「お礼なんていいよ。マッサージを頑張ってくれれば」

「それです! 気持ちよくしてもらったお礼に、ミンカさんに特別なマッサージをしてあげます」

「え、特別なマッサージってなに?」


 よしよし、食いついてきたな。

 ミンカさんのおっぱいが感動するほど気持ちよかったのは本当だけど、これはあくまでも作戦の一環だ。

 どうして今夜、ミンカさんをお相手に選んだのか? 

 それは、ミンカさんがかわいくて美巨乳の持ち主だったということもあるけど、いちばんの理由は、鬼女たちの中でもミンカさんは身体的・魔力的にレベルが低かったからなのだ。

 ミンカさんが相手なら、ひょっとすると僕のマッサージで……。


「じつは、またレベルが上がったんですよ。それで新たなマッサージがつかえるようになりました。おそらく今まで以上に気持ちのいいマッサージです」

「いままで以上に?」

「はい、保証します」


 さあミンカ、僕のマッサージを受けるんだ。


「でも、魔力はだいじょうぶなの?」

「ミンカさんのためなら頑張れます。やらせてください!」

「もう、かわいいこと言ってくれるんだから♡ じゃあ、お願いしちゃおうかな」


 いよっしゃあ! 

 僕は心の中でガッツポーズをとった。

 これで作戦の第一段階は成功である。

 あとはレベル5のマッサージの威力にかけるしかない。

 今日も魔力切れで気絶するふりをしたので魔力はたっぷり残っている。

 しっかり注ぎ込んでやるから覚悟するといい。

 僕は心の内を悟られないように誠実そうな表情を作った。

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