機織り。
白い布を織りたい
そのために機織り機がほしい
あの子に哀悼の意をしめすための布を織りたい
私には信念がある
異なる二つの間に生まれるものこそが
新たな真実であると
その灯を吹き消した罪を
私は赦さないだろう
数多の寛容な人々の
涙と真心からは滑り落ちた炎から
またひとつの憎悪が産まれる
正義が怒りを生むことはない
怒りが正義を悪用することはあろうとも
憤懣に文脈を与えることこそ
人間の最たる愚行であると
そんなものは混ぜないで
白い布を織りたい
ただ混じりけのない哀しみを
形に残すならば
私はそういうふうにしたい
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