第3話

 春「それで、勇者パーティーを抜けて来たんですね」


転生者 「そうなんだよ。クズだろう。奴らは魔物とか平気で殺す癖に、よっぽど魔物の方が生きるために戦っているからマシだよ。」


優「俺もそう思います」


転生者 「うんうん、ありがとう。」


 彼は俺達を助けてくれて、その上で食料や情報など多くのこと教えてくれた。


 優「あの、俺、勇者様のことを凄く憎んでて、」


転生者「そうだね、聞いたよ。お姉さんのこと」


優「はい、奴らは何も助けてくれてません。なのに、勇者として讃えられて、クズです!!俺は奴らを許せません」



 転生者「それは、・・・殺したいってこと?」


優「・・・はい」


お兄さんは一度黙って、俺を見て話してくれた


転生者「そうか、でもな・・・ヒロを勇者を殺したいなら、俺は止めはしない。奴らが見逃し続けることは優のように、見捨てられて復讐を望む人間が出ても仕方ない行動だ。だけど、同時に奴らは・・・悪ではないから、俺は殺しには参加する気はないよ。」


春「・・・ゆう」


優「そう・・・ですか」


転生者「悪いな、」


優「い、いえ。あなた様には十分助けて貰いましたし、もう感謝しかないです」


転生者「そう言ってくれると、嬉しいよ」



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勇者が見逃した悪党が支配する国 少し復活したエアコン @eaconnn

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