掛け取引・クレジット売掛・返品

この辺りは今のところは簡単だった。現金で売上げたら<現金>×× /<売上>××なんだけども、さっき仕入れの時もあったけど、まだお金もらっていないよという時は「売掛金」という科目を使う。言うなら相手に対して『こんだけ売ったけど、お金は後でまとめてもらえればいいよ』としてあげているようなもの。月に何度もあれば確かにまとめて一括で支払う方がありがたい。特に銀行振込になるといちいち手数料がかかる。


販売をした時の仕訳が<売掛金>×× /<売上>×× 資産の「現金」が「売掛金」に置き換わる。


ただしこれ、所詮は貸付金と何ら変わらない。ただ本業だから立派なネームで「売掛金」と言われているが、お金をもらっていないんだから。。。『商売はお金をもらって完結』これは哲学的には絶対。


払ってもらえなかったらどういう処理するんだろう。。。。多分絶対後々出てくるなあ。


私みたいなパターンやわ。私の場合は彼氏に貸したお金が返ってこない。彼氏だから「売掛金」かな?一応は得意先だから。得意先としたら、あんなゴミ男たちみたいなんが得意先だっただなんて、そりゃあ私という会社は信用ガタガタやわ。だから親からの出資も融資も無くなる。トホホやわ。。。仕方ない。


払ってもらえたら、売掛金が減算されてしまうかわりに、現金でもらうか銀行に振り込んでもらうか、手形でもらうか。色々あるけれど、どれにしても資産勘定内で科目が振替わるだけ。



よくあるのは、


<当座預金>×× /<売掛金>××


銀行に振り込んで来た。ところが振込手数料を引かれている時がある。


――――ちょっと!マナー悪いんじゃないの?ちゃんと払いなさいよ!


江崎君が言うには、下手したら数千円の振込でも、手数料六〇五円を売掛金の中から引いてくるセコい得意先もあるそうだ。それは『得意先』とは言えないだろう。大きな取引もあっての中のそれ、なんだろうとは思うけど、少額だったら耳揃えて払いなさいよ!と言いたくなる。公正取引委員会で何とかならないんだろうか、優位性の乱用とか‥‥?



江崎君は親の手伝いで、伝票類の整理や経理ソフトに入力をやっているらしい。それでこんなに詳しいんだね。商売しているって言ってたもんね、ということは、自営‥‥あの豪邸?いやいや、今は忘れよう。



実際の数字を入れてみよう。お金を受ける科目は<当座預金>とする。<当座預金>は普通預金と違って商売専用の預金口座。いっさいの利息は付かない代わりに手形や小切手が切れる口座なのよね。


で、売掛金一〇〇円、支払手数料二円、やったとする。じゃあ、、、

その場合は借方


<当座預金>九八 <支払手数料>二 /<売掛金>一〇〇

となる。


二円ちゃんと払いーや!って話よね。ちなみに土壇場で値切られてもこういう仕訳になるんだって。土壇場とは、支払の際に値切ってくる恥知らずなやつ。そもそも掛けにしている以上約束なんだから、「ちゃんと払えよ」って思うけど、やっぱりお金が絡むと色んなこと言い出す奴がいるんやね‥‥あ~嫌だ。そうなると、


<当座預金>九八 <売上値引>二 /<売掛金>一〇〇。


後、たくさん買ってもらっているからということで、キャッシュバックする際も似た仕訳で、


<当座預金>九八 <売上割戻>二 /<売掛金>一〇〇。


結構このパターンの仕訳の形が多様されているのかな‥‥

クレジット売掛金もほぼ同じ形の仕訳をする。

こちらはクレジット会社の手数料が差し引かれる。これは仕方のない妥当な費用だね。


販売した際が<クレジット売掛金>一〇〇 /<売上>一〇〇。


クレジット会社から支払を受けた際は、


<当座預金>九八 <支払手数料>二 /<クレジット売掛金>一〇〇。


返品の仕訳も意外と簡単。さっきした<売掛金>×× /<売上>×× の反対仕訳を切るだけ。売った商品が返品されて戻ってきたということ。つまり、


<売上>×× /<売掛金>×× 


となる。仕入の場合は、通常仕入れた時(掛仕入)は<仕入>×× /<買掛金>×× に対してその反対、


<買掛金>×× /<仕入>×× 


と切るらしい。

今のところ特に問題なし!

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