閑話 ゲームブレイカー

ある休日。

シュンと涼太は近所のゲームセンターに来ていた。

涼太はやりたいゲームを見つけ、シュンの服の袖を引っ張る。


「お姉ちゃん、あれやりたい」

「ん、クレーンゲームか。ふふ、分かってるねぇ」

「?」

「いや、なんでもない。はい、どーぞ」

「やったぁ!」


シュンが100円玉をゲーム機に入れ、涼太は満面の笑みでプレイボタンを押す。

じーっと台を見つめ、ここぞと思った時にボタンを離した。


「…え、すごいね」

「へへん!」


涼太は1発でぬいぐるみを手に入れた。


「じゃあ次はあれがいい!」

「おっけー」


涼太は隣の台に移動し、再びクレーンゲームをプレイする。


「……」

「やったぁ!」


涼太は再び1発でぬいぐるみを手に入れた。


「じゃあ次は…あれ!」

「いいけど…」


涼太は続けて気になった台に行き、本日3度目のクレーンゲームをプレイする。


「やったぁ!!」

「………」


涼太は今日、3回のプレイで3個のぬいぐるみを手に入れた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る