閑話 ねえちゃんと風呂入ってる?
藤宮春の弟、藤宮涼太は2年3組の生徒である。
そんな2年3組のとある昼休み。
「りょうたー!」
「なに〜?」
「ねえ、ちゃんと風呂入ってる?」
「え?…うん、入ってるけど」
「あっはははは!!! みんなー!りょうた、お姉ちゃんと風呂入ってるんだって!」
クラスメイトの男子がそう叫び、それを聞いていた男友達は一斉に笑いだす。
何が起きているのか理解できなかった様子の涼太を前に、最初に声をかけた男子とは別の男子が説明しに行った。
「りょうた、これはからかってるだけだよ。『ねえ、ちゃんと』と『姉ちゃんと』が被って——」
「うん、だから入ってるよ。僕、毎日お姉ちゃんとお風呂入ってる」
笑っていたクラスメイトはその言葉を聞いて一斉に黙った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます