14 オーロラから生まれる結果
天の果てで、光の帯が踊る。
静寂の中に音なき音が広がり、
誰も知らぬ言葉が、空に書かれ始める。
色は揺らぎ、かすかな感情を織り込む。
緑が希望の呼吸をし、紫は夢の断片を散らす。
光はひそかに笑みを浮かべ、闇はそれを受け入れる。
その舞踏は、言葉ではつかめない。
感覚の端に触れたかと思えば、消え去る。
冷たくも温かく、触れることのない触覚。
そこに生まれるものは何か?
形を持たぬものが形をとる瞬間、
新しい世界がその一瞬の隙間に顔をのぞかせる。
だが、それもまた消えてゆく。
結果は始まりに溶け、始まりは結果に飲み込まれる。
オーロラは終わらない。
それは果てなき循環、無限の産声。
人の目に映らぬ結末が、今、また一つ。
形のない形となり、空へ還る。
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