第8話 勇者ともに悪魔も召喚してしまった。

男が召喚された、


「ゴフォン。ここは何処だ。俺は、ゴホンゴホン。何故ここに居るんだ。確か俺は 昨日は具合が悪くて、ゴホン。早く寝た筈なんだが、ゴフォンゴホン。」男は咳き込みながら辺りを見渡した。


石造りの大広間に絵が掛けた魔方陣。中央に座する豪華な佇まいの男とそれを取り巻く鎧姿の騎士達そしてローブを纏った男たちが異様な雰囲気を醸し出している。


中央の男が言った。「勇者よ!よく召喚に応じてくれた。魔王軍の大攻勢に連敗中の我等を 勇者の力で救って欲しい。わが王国に力を貸してくだされ。」


「ゴホンゴフォン。俺が勇者なのか。ハクション。」勇者は咳き込みながら、答えを投げ掛ける。「今は寝かせてくれないか。ゴホン。頭がゴフォン。割れそうだ。頼む寝かせてくれ。」勇者は、その場に倒れ込んだ。

「大変だ、直ぐに勇者を部屋に運ぶのだ。」


それからは、薬師が薬を煎じ、神官が聖魔法を掛けたが、勇者の状態は、一向に良くならなかった。


一週間後、勇者の体調は良くなっているが、勇者と同じ症状が、城に蔓延した。


王が倒れ、騎士たちが熱にうなされてる。老若男女問わずに病に倒れ、王都は病の巣窟から死の街な変貌していた。


その時期 運悪く、魔王軍に王都を攻められて落とされてしまった。


多くの王都民が難民として、他の町に雪崩れ込み、病も難民と共に広がっていく。

また、魔王軍の捕虜として、王族.貴族達が魔国に連れて行かれた。病と共に そして魔国にも、病は確実に広がっていった。


病は、王国と魔国に死をもたらした。


一方、勇者は感冒に免疫が有るため すっかり良くなり、他の国に逃れて行った。



この話の題材は、2つの話を生み出しました。もうひとつの話を捨てるには惜しくて、明日に、お送り致します。


駄作を読んで頂き、ありがとうございます。

☆を頂け無いでしょうか。よろしくお願いいたします。

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