第7話 召喚者の最初の儀式なのか?
王より次のことが布告された。
「この度勇者を召喚した。今回も例の行動が考えられる。慌てること無く対処をする事を告ぐ。」
強大な魔王軍の侵攻に対して、幾度となく勇者が召喚されたが、魔王の圧倒的な強さの前に敗れてきた。
その度に勇者召喚を繰り返してきた。召喚された勇者は決まって一定の奇妙な行動を取っている。(理解し難いが)
その事に対して、王より次の事が示された。
① ドアに鍵を掛けるな。
② 家及び屋内に勝手に入るが怒るな。
③ ツボ及び箱を壊されても怒るな。
④ タンスや戸棚を勝手に開けるが怒るな。
⑤ 薬草及び毒消しを勝手に持っていくが怒るな。
⑥ 少額の貨幣はタンスに置き、勝手に持ちされる様に準備せよ。
⑦ 安物の魔道具及び記念の小さななコイン等は勝手に持ち去られても怒るな。
※珠に井戸の中に入れたがる者もいるが、決して怒るな。
以下の事は、勇者に悟られない様にする事。
持ち去られた物及び壊された物は、正しく申告する事。後日 城より代金を渡す。
これ等の行動は、何故か勇者が召喚される度に繰り返されている。何故なんの為にと理解が出来ないが、我々国民は、黙って見守っている。魔王を倒す勇者にとって、絶対に必要な儀式の筈だと信じて。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます