第6話 魔法を覚えることが、魔王様への恩返し
魔物達は悩んでいた。
魔王が勇者に負け、領土が大きく後退してしまった。よって、魔物たちの仕事が大きく減ってしまった。
まだ底辺のスライムは、廃棄物の分解を一手に担っている。
上級のドラゴンらは、多くの蓄えで困る事はない。
能力の高い魔法使いらは、仕事に困る事は少ない。
残った魔物たちは、少ない仕事を他の魔物と争うが、力が弱く、能力の乏しい者は真っ先に、弾かれる。ゴブリンは大いに困った
だが、困ったと言うだけでは、何も変わらない。
ある一匹のゴブリンが決意した。
「オラ!魔法を覚える。魔法を覚えて仕事に付くんだ!」
それからの苦労は、並大抵の事ではなかった。まず、最初に魔法使いから習うが、すぐには教えて貰えない。
頼んだ!頼み尽くして、やっと教えて貰ったが、呪文が覚えられない。
何回も何回も練習を続けた。何日も。何ヵ月も。何年も。掛かってやっと覚えた魔法。
「虚仮の一念岩をも徹す。」
ゴブリンは、とうとう城に就職できた。
使える魔法は ファイア 付いた仕事はライターの代わり。しかし、彼は新しい魔王の役に立つ事で満足しております。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます