ステージを超えて、君と永遠に

### 第13話：新たな日常

サクラが無事に赤ちゃんを出産してから、レン

とサクラの生活は大きく変わった。二人は毎日

が忙しくも喜びに満ちた、新しい日常を迎えて

いた。赤ちゃんの名前は「陽斗（はると）」と

名付けられ、彼の存在が二人の生活に温かい光

をもたらしていた。

### 初めての育児

陽斗が生まれてからの数週間は、サクラとレン

にとって新しい挑戦の日々だった。夜泣きに対

応したり、おむつを替えたり、授乳したりと、

二人はこれまで経験したことのない育児の世界

に飛び込んでいた。

「サクラさん、また泣いてるよ。僕が抱っこし

てみるね。」

レンは夜中に目を覚まし、泣き声を上げる陽斗

を優しく抱き上げた。

「ありがとう、レンさん。私も少し休ませても

らうわ。」

サクラは微笑みながら、少しだけ横になった。

＊

レンは陽斗を抱きしめながら、優しく揺すって

あやした。陽斗は次第に泣き止み、レンの腕の

中で安心したように眠りについた。

「君は本当に可愛いね。君のために、僕はどん

なことでもやってみせるよ。」

レンは陽斗の小さな顔を見つめながら、心から

の愛情を感じていた。

＊

サクラもまた、母親としての日々を楽しんでい

た。初めての育児に戸惑いながらも、レンと一

緒に乗り越えていくことで、二人の絆はさらに

深まっていった。

### 家族としての成長

陽斗が生まれてから数ヶ月が経ち、レンとサク

ラは少しずつ育児に慣れてきた。陽斗は日に日

に成長し、その笑顔が家の中を明るく照らして

いた。サクラは、陽斗が新しいことを学んでい

く姿に喜びを感じ、レンもまた、彼の成長に目

を細めていた。

＊

ある日、陽斗が初めて「パパ」と言葉を発した

瞬間、レンは感動で胸がいっぱいになった。

「今、パパって言ったね！サクラさん、聞い

た？」

レンは興奮しながらサクラに話しかけた。

「聞いたわ！本当に…陽斗がパパって言ったの

ね。」

サクラも驚きと喜びでいっぱいだった。

＊

陽斗が「パパ」と呼ぶたびに、レンはその小さ

な声に心が温まるのを感じた。

「ありがとう、陽斗。君がいてくれて、本当に

幸せだよ。」

### 家族の絆

レンとサクラは、仕事と育児を両立しながら、

家族としての絆を深めていった。休日には、三

人で公園に出かけたり、家でのんびりと過ごし

たりすることが増え、家族の時間を大切にして

いた。

＊

ある日の夜、レンとサクラは陽斗が眠りについ

た後、リビングで静かに過ごしていた。サクラ

はレンの肩にもたれかかりながら、静かに話し

始めた。

「レンさん、私たち本当に素敵な家族になった

わね。」

レンはサクラの言葉に微笑み、彼女を優しく抱

き寄せた。

「そうだね、サクラさん。君がいてくれるか

ら、僕はどんなことでも頑張れる。そして、陽

斗が生まれてから、僕たちの人生がもっと豊か

になったと思う。」

サクラは幸せそうに目を閉じ、レンの温もりを

感じながら

「これからも、私たち三人で幸せな日々を過ご

していこうね」

と静かに言った。

＊

レンはその言葉に深く頷き、サクラと陽斗を守

り続けることを心に誓った。

「君と陽斗が僕のすべてだよ。これからもずっ

と、一緒にいよう。」

### 新たな未来への歩み

レンとサクラは、新しい家族の一員である陽斗

と共に、幸せな日々を送っていた。彼らは、ど

んな困難が訪れても互いに支え合い、愛し合い

ながら乗り越えていく決意を新たにした。

＊

陽斗の成長を見守りながら、二人はこれからも

一緒に歩んでいく。その未来には、まだ見ぬ喜

びや試練が待っているかもしれないが、彼らは

家族として、そしてパートナーとして、どんな

ことにも立ち向かっていくことでしょう。

＊

レンとサクラ、そして陽斗の物語は、これから

も続いていく。彼らの家族は愛と絆に満ち、

日々を共に過ごす中で、さらなる幸せを築いて

いくのだった。