野菜村に召喚された勇者ビーガンの短歌

大文字全角P

第1話

野菜村脅かすのは恐ろしい


悪の化身草食動物




迫り来る鹿の子たちが平らげて


ドングリ村は滅びたらしい




イガグリが自慢のイガで反撃の


交戦するも蹄の餌食




隣村滅びた事実伝わって


神に祈りを捧ぐ野菜ら




立ち上がるカプサン神の加護を受け


その身を削る唐辛子たち




束の間の平和を掴み喜ぶも


軍事協定結ぶ鳥類




死骸なら口にして良い契約が


あばたもえくぼ天空の使者




神が負け後がなくなる野菜たち


残された手は勇者召喚




異世界に召喚される地球人


野菜懇願野獣討伐




悪の使徒草食獣が脅かす


どうかこの村に救いの手を




どこにでもお好きな場所に根を張って


開けた場所で光合成を




地球人光合成は不可能と


説明するも理解得られず




人間は雑食動物であると


説明すると渡されたのは




戦闘の結果得られた新鮮な


悪魔の身体鹿の生肉




鹿肉捌く手段がないばかりか


そもそも勇者菜食主義者




食肉を決断出来ず手にかける


野菜村の住人の命




なぜそんな恐ろしい悪事を犯す


それではまるで悪魔の味方




植物も痛みがあると科学的


証明があるにも関わらず




動物じゃないから殺してもいいと


残酷で残虐なビーガン




残るのは蹂躙された野菜村


奴隷としての生を授かる


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