第8話 彼女の容姿
彼女は、野犬型の魔物の頭を、拳骨で殴ったのだ。たった一撃、それも素手の拳骨で叩き伏せたのだ。
野犬型の魔物はその頭蓋をへこませ、地に伏した。たかだか素手での一撃で魔物を倒すなど、どれほどの力が込められているのだろう。
そんな一撃を見舞った彼女だが、その容姿はとても美しかった。
白い絹糸のような白髪は腰まで伸ばし、前髪は眉の所で切りそろえられていた。前髪の下にある目はパッチリしていて、鮮やかなサファイアブルーの瞳をたたえていた。
体型も女性らしい細さで、筋骨隆々という訳ではない。出る所は出て、引っ込んでいる所は引っ込んでいる、メリハリのあるボディだ。
ただ立っているだけでも、言い寄る男は多そうだ。そんな印象を与える。
ともかく、魔物の死体の始末には聖職者の浄化が必要になる。その聖職者が来るまで待機だ。ようやくひと息つける。
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