第5話 半日ジョギング

「あー……暑い。疲れた……」

 本当に半日かけて荷物を担いでジョギングをして、目的の村に到着した。この暑さで汗をかき、服がぐっしょりだ。早く脱いで休みたい。

 そんな事にはお構いなく、騎士さまは村の人から事情を聴いている。馬に乗ってきているのだから、楽なのは確かだ。


「ああ。それなら、村はずれで冒険者の人が片付けるとか、そんな事を言ってましたなぁ」

 初老の村人は森を指差し、そこで冒険者が討伐にあたっている事を話していた。どうやら先客がいるみたいだ。大丈夫かな? その冒険者。


「わかりました、ありがとう。……とりあえず我々も向かうぞ。見習い、盾と槍はよろしく」

「うっへぇ……。はいぃぃ……」

 到着早々に、現地に向かうハメに。ちょっとは休ませてくれよぉ。


 とりあえず騎士さまと僕とで、その村はずれの森に向かう事に。炊飯道具一式は置いてこれたので、多少は身軽だ。

 森の中に入り、その中を警戒しつつ進んで行く。すると、とんでもない光景が目の前に広がっていた。

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