第3話 どーすっかなー
「どーすっかなー」
大体十五歳くらいで、騎士見習いとしては一区切りの時期なのだ。その頃には騎士になるべく試験対策で勉強や実技の練習をするのだが、僕には実戦経験は皆無で、練習と言っても木剣を振るくらい。
まともに指導を受けた事も無い、言ってしまえばズブの素人なのだ。
さりとて他の道に向かうにしても、そのツテも無い。さてこれは困ったぞ。これは故郷に帰って畑仕事に戻る事も考えないとダメかもしれない。
そんな事を考えている時だった。
騎士さまから指示が飛んでくる。
「おーい、見習い。近隣の村で魔物が出現したというから、その討伐に行くぞ。準備をしろ」
「あっ。はーい」
とりあえず進路の事は一旦置いといて、まずは荷物持ちの準備だ。近隣の村とは言え、野営の準備もしないと。
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