第2話 事件の真相は真相は
俺は一度に父親と母親を亡くした。
父が亡くなった状態で見つかったと警察の方から報告を受けた数日後、また連絡がありこの件は、お父さんがお母さんを刺殺しお父さんは山で自殺をした。という形で処理しますと報告を受けた。俺はその報告を受けてその時はもう何かを考える余裕もなかったため「はい、ありがとうございました」としか言えなかった。
この事件を受けて、幼馴染である秋原悠人の家に住ませてもらってる。
でもあの時はただ現実を受け入れられず何も考えれずにいたが今は事件が起きて少したち気持ちも落ち着いた時、俺はふと思った。
ーーー両親はすごく仲が良く喧嘩も見た事がないほどなのにお父さんが急にお母さんを殺すなんて事があるのだろうかとーーー
確かに父も母も人間だから何かをきっかけに突然大喧嘩をするかもしれない。だけど普段温厚な二人が大喧嘩で殺してしまうまで行くのだろうか。と俺は疑問に思っていた。でもこのことは俺は悠人にも警察にも相談をしなかった。
あの事件から2ヶ月が経ち今日も俺はいつものように悠人と学校へ行く。事件があった数日後からカウンセリングを定期的に受けていた。カウンセリングでは主に精神面のフォローだが俺は本当にお父さんがお母さんを殺したのか、と言う疑問だけしか頭になくそれほど心のダメージは今のところなかったが一応カウンセリングを受けていた。週に受けるカウンセリングの回数は特に指定はないが週に1回は行くようにと言われていたので今日は学校帰りに寄っていく予定だ。
「かなた、今日カウンセリング受けに行くんだよな?」
「うん、部活終わったら行く予定」
「じゃあ途中まで部活終わったら一緒に帰ろうぜ」
「りょうかーい」
俺はサッカー部で悠人はバスケ部なので部活は違っているけれど終わる時間は一緒だからいつも一緒に帰っている。カウンセリングがある日は途中まで一緒に帰る。
「今日の夜ご飯何かなー」
「今日の夜ご飯はハンバーグらしいよ、昨日お母さんが買い出しに行ってて俺がリビングにいる時に帰ってきて明日はハンバーグにするからね!って言ってた」
「よっしゃー!ハンバーグ!!まじで大好きなんだよな」
「悠人は昔からハンバーグ好きだよな。幼稚園の時とかハンバーグが出てきてめちゃくちゃはしゃいでたもんな」
「うるせー笑かなただって俺と一緒に喜んでたじゃねーか!」
「俺は悠人ほどはしゃいでなかったからまだ大人だったもん」
「そんな変わんねーよ!」
いつものようにくだらない言い合いをしながら帰っていた。
「じゃあ俺カウンセリング寄ってから帰るから、お母さんに俺は少し帰るの遅れるって言っておいてー」
「りょうかーい、気をつけて帰ってこいよー」
「ほーい、悠人も気をつけてな」
「あいよー」
こうして俺らは交差点で別れた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます