第2話 幼少期における選択ミスとは
私が選択ミスを犯すのは幼少期からだったと思われます。
私には年子で双子の弟がいます。
私も弟も身体が弱く、幼稚園には半分くらいしか通っていないと覚えています。
私の性格が外向的で明るく人付き合いの上手い性格だったら良かったのですが、そうもいかず…
内向的で友達もあまり出来ず、先生といつも一緒に居るような子でした。
その先生にもちょっかいを出しては怒られると言った事をしていました。
よく覚えているのが、先生がストーブの前で温まっている時に、何度も後ろから体当たりをして、先生が危うくストーブに突っ込みそうになるという現場です。
そのときはメチャメチャ怒られました。
「どうしてこんなことするの!」
「危ないって言っているじゃない!」
危ない事は分かっていたのですが、先生に少しでも構って欲しくてしでかした事でした。
小さなことかも知れませんが、これも先生との距離感の選択ミスだったのだと思います。
ですが、先生に構ってもらわなければ、私は幼稚園でひとりぼっちだったのです。
園庭で誰かと元気に遊んでいたという記憶はほとんどありません。
例えば親などに、どの子と仲がいいかと聞かれても、答えられるのは、わずかに話した事がある1人か2人。
それも、相手の子は仲がいいと思っているとは思えませんでした。
選択ミスを繰り返す人生には、同時に友達に恵まれない人生と言うのが付いて回るのです。
それでも、社宅に住んでいた私達家族は、同年代の子が多くいました。
でも、それは皆、男の子だったのです。
幼稚園に入るまでは一緒に遊んでくれていましたが、幼稚園に入るとそれぞれに友達が出来て、私は置いてけぼり。
弟たちもいるにはいたのですが、双子は双子で何か強力なパワーで繋がっているらしく、私が入る隙はありませんでした。
今思えば、自分が悪いなと思う事もあります。
何で、自分で友達を作ろうと努力をしなかったのか。
それに尽きると思います。
ですが、出来ないものは出来ないのです。
それは、小学校に入ってもあまり変わらなかったのです。
そして、私が小学校に入る少し前。
我が家は社宅からの引っ越しをすることになったのです。
これが、私にとって人生で最初の大きな選択ミスになるのです。
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