選択ミスを繰り返す人生とは
たかまつ瑞帆
第1話 初書き ここ最近の選択ミス
私と言う人間は、人生のありとあらゆる選択を間違ってきました。
将来の夢の選択にしろ、高校受験にしろ、専門学校の選択にしろ、就職にしろ、人生の分岐点では必ずと言っていいほど選択ミスを繰り返してきたのです。
今現在40歳を迎え、仕事も上手くいかずちょっとの間休職しようと考え、ズルズルと半年近くが経過。
これでは本当にマズいと感じ、そんなに上手くいかないものなら、いっそエッセイを書いてみて、自分を見直してみようと考えたのです。
そんな私の半生を良ければ読んでいってください。
さて、自分でも最低の人生を送っていると思う私の基本情報ですが、24歳の頃に本格的に精神疾患を患い完治することなく今に至ります。
うつ病と診断された事もありましたが、結果的には気分障害と言う病名に落ち着いています。
気分障害とは、気分が落ち込んだり逆にハイになったりを繰り返す病気です。
誰でも多少の落ち込みなどはあると思いますが、それが普通の範疇を越えているのが気分障害です。
3度の精神病棟への入院を経て、33歳の頃からは月に1度の筋肉注射による治療でようやくまだましな生活を送れています。
心理カウンセラーとのカウンセリングも月に1回行っていて、これはある程度の効果があると考えています。
自分の考えを言葉にするのが苦手なのですが、何とか伝えることでアドバイスを貰え、生活に生かす事が出来ています。
このカウンセリングが無ければ、病状は悪化へ傾いていると私は思っています。
カウンセリングのおかげもあり、凄く病状が悪化するという事もないですが、完治するという事も無く、毎月病院に通う日々が続いています。
その他の私を構成するものは、極度の人見知り、いわゆるコミュ障です。
人見知りとはいえ、大人として初めて会った人と喋る機会も多いにあります。
そういった時には逆に頑張りすぎてしまって、気持ちが悪い位喋るという事があります。
その場は何とか乗り切る事が出来ても、翌日には変に頑張りすぎた反動で倒れ込むという事が多々あります。
上手くバランスが取れれば良いのですが、そうもいかないのです。
また、極度の心配性でもあり、何ひとつするにしても1から10まですべての事を心配してしまいます。
「もっと気楽に考えたらいいのに」よく父に言われる言葉です。
「私だってもっとポジティブに気楽に物事を考えたい」分かっているのにどうにもできないのがもどかしいのです。
現在一緒に住んでいるのは両親と弟2人です。
結婚と言う言葉には縁遠かったので、未だに実家暮らしを続けています。
と言うか、この病気を患ってしまってから外でまともな仕事が出来ないので、在宅で仕事を続けてきました。
必然的に、人と接する機会も少なく、出会いと言うのはほとんどなかったのです。
婚活パーティーなどに参加するという選択肢もありましたが、持病のある私なんかとカップルになってもらえるはずも無いのです。
また、正直に言ってしまえば、赤の他人と新しい生活を始めるという事に嫌悪感があるのも確かです。
これまで生活してきた価値観と全く別物を押し付けられたら、それこそまた、入院沙汰になるに決まっているのです。
「私には結婚は向かない」これが40歳まで生きてきて辿り着いた考えです。
在宅での仕事は、主にwebライティングの仕事でした。
YouTubeの動画の台本になるものを書いたりするのが主な仕事だったのですが、去年38歳の8月ごろから急に仕事が減り、そのまま激減した状態が続いたのです。
ですが、これは好都合でもあったのです。
何故かというと、38歳の7月に乳がんが見つかったからです。
幸いにも早期発見で手術、放射線治療を続けて行い、その後はホルモン治療を10年間続けるという事で今現在に至っています。
この乳がんについては、また後程詳しく書いていこうと思います。
さて、乳がんの治療を進めるにあたり、仕事が激減したのは本当にタイミングが良かったのですが、治療が落ち着いて来ても、仕事が増える気配はありませんでした。
そこで、私は考えたのです。
ちょうどその時精神的にもハイな状態にあり、自分は外の仕事が出来るのではないかと思ってしまったのです。
そして、近所の歯科医院の歯科助手の仕事の面接になんと合格してしまったのです。
ですが、これは長くは続きません。
4日行っただけで、辞める事になったのは、業務内容に疑問を感じたからでした。
そもそも歯科助手は患者さんの口腔内に手を出す事は禁止されているはずなのです。
それなのに、その歯科医院では歯科衛生士のように歯科助手が振舞っていて、怖くなったのです。
歯科衛生士はきちんとした根拠を持って仕事をしているはずなのです。
それをいつもこうやっているから、と言う流れで勝手に自分の出来る事の範疇を越える事をするのは間違っていると思うのです。
また、たった4日間でしたが、うつ傾向になるには十分でした。
私は、この歯科助手の仕事をするために長年続けてきたライティングの仕事を辞めてしまったのです。
これがここ最近で1番の大きな選択ミスです。
それが今年の5月の出来事でした。
ライティングの仕事を辞める際、雇用主から「もしもライティングの仕事を再開する事があれば、いつでも声を掛けて欲しい」と言う言葉を貰っていたので、いつでも再開できるであろうと軽く考えていました。
ですが、精神的にもしんどい時期が来てしまい、ズルズルと再開できずにいます。
「本当にあの時歯科助手なんて選ぶんじゃなかった」
「ライティングの仕事を細々と続けていればよかった」と思う日々が続いています。
そして、今1番の近況はと言うと、引きこもり生活が続いているという事です。
病院以外で、家族以外の人に2ヶ月ほどは会っていません。
元々24歳の時に精神疾患を患ってから、2年程本当に引きこもり生活を続けていましたが、26歳の時に地元の吹奏楽団に入団したのをきっかけに外に出るようになりました。
それから10年以上、吹奏楽団とそこから派生したアンサンブルグループに入っているのですが、その練習にすら参加する事を休んでいるのです。
その大きな理由としては、乳がんの治療がありました。
治療のため1年の休団をして、いざ練習に戻ろうとしたら身体と心が付いていかなかったのです。
「練習が嫌で嫌でしょうがない」そんな思いを持ちながら3ヵ月通いましたが、やっぱり無理がたたり、今は吹奏楽団をもう一度休団して、アンサンブルグループも練習に参加出来ずにいます。
今の状況が続くのであれば、吹奏楽団はいっそ退団してしまい、アンサンブルグループ1本に絞るのがちょうどいいのかもしれないと考えています。
これも、選択ミスになるのか、怖いところですが…
もう少しこれは考える余地があると思っています。
こうして、家事はやっているものの、社会的貢献をしていない日々が続いているので、まずはこのエッセイを書き終えて、自分を見つめ直そうと思います。
それが私が今できる事だと思うから。
良ければ最後までお付き合いください。
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