第8詩 竹とんぼ


青空の下で

子らは

はしゃぎ

笑い

遊ぶ



青空の下で

子らの心は

遠く広がる海に

ゆらゆらと浮かんだ

遊覧船みたいだ



いちめんの夏草

野原のまんなかで

子らは

竹とんぼを飛ばす



なんだかおっかない風に

肩を怒らせる 雲めがけ



この青空の下から

飛んでくる 飛んでくる



「みてみて! ほら!僕のが雲にのる……」


「そんなに遠くまでいったら、なくしちゃう……」



見上げた空からは

入道雲が

大きな影を引きずってくる



ふたりのおでこの上では

降り落ちる 陽射しがまぶしい

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