第4話 島崎藤村

福地桜痴、生ける伝説にして最強の男

そんな彼の正体はテロ組織、天人五衰を束ねる長、神威である

そんな彼だが確かに猟犬に新人が欲しいと思っていた

なぜなら、彼の作戦で自分が死んでしまうからである

そして、武装探偵社社長の福沢諭吉をこの地球の長とし、人類軍の司令塔となってもらうつもりだ

なので、少しでも福沢の負担を減らそうといい新人を探そうとしていた

しかし、それがなかなか見つからない

強者なら彼の頭にはいくらでも浮かんだ

しかしその者たちは更生の余地がない凶悪犯罪者であったり、海外で出会った者であったり、すでに別の民間組織や秘密組織に入っている者であった

仕方なく、彼はある男の元へ向かった

福地「やぁ、久しいな島崎君」


島崎「おお、これはこれはお久しぶりですね福地殿、何か御用ですか?」


福地「いやなに、久々に話したくなっただけだ」


島崎「貴方がそういうのは何か企んでいる時ではないですか」


福地「はっはっは! 何でもお見通しというわけか、さすがは作戦参謀」


島崎「その呼び方はやめてください、今は違いますから」


彼の名は島崎藤村

現在の位は中将だが、福地との共同作戦の際、上等兵で優れた頭脳を買われて作戦参謀を務めた

その頭脳はポートマフィア首相、森鴎外に匹敵する

そんな彼だがその真価は戦場にて発揮される

彼の異能、「破戒」はルールを作り、それを破った者に罰を与える

その罰も自分で生み出すことができ、罰を良いことにすることで味方にバフを与えることもできる

その頭脳と異能を組み合わせ、一人で紛争地帯の暴徒2000人を制圧したという伝説を持っている

しかし今は軍学校の教官という立場におり、あまり前線には出ない


島崎「そして、ご用件は?」


福地「まぁまぁそんな固いこと言わずに、ちょっとゆっくり話をしようではないか」


島崎「忙しいのでまた今度で」


福地「ちょぉと待って、話はすぐに終わるから」


島崎「全く…どうぞ話してください」


福地「君、猟犬の採用試験を受けないか?」


島崎「は?」


福地「まぁそうなるよな、だが儂は本気だ」


島崎「しかし… 私よりも適任はいるのでは?」


福地「君だからこそ云っているのだ、強力な異能、圧倒的な頭脳、卓越した技術、そして何よりも強固な精神性、どれも一般人には持ち得ないものだ」


島崎「…」


福地「身体手術は今後の生活に支障をきたすだろうし、命の危機が訪れる回数も多くなろう、しかし君にしか頼めない、ぜひとも、受けてくれんか」


島崎「貴方にそこまで言われてしまうと断る道理がありませんね、分かりました、その試験を受けさせていただきます」


福地「うむ、頑張ってくれたまえ」


島崎「ちなみに、その試験はいつなのですか?」


福地「いやぁ…いろいろあって明後日からなんだ、ということで集合場所を伝えるから明日来てくれ」


島崎「ホントに大丈夫ですか?その組織」


試験に受かるかよりも入った後の方が不安になる島崎藤村であった

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オリキャラ紹介


名前・島崎藤村


年齢・35歳


異能力・破戒

ルールと、そのルールを破った際の罰をつくる能力

ルールは行動だけでなく思考も制限できる

罰はそのルールを破った際に妥当だと自分が深層心理で思っているなら作れる


能力元ネタ・破戒

当時差別されていた「穢多」という身分生まれの主人公が、身分を隠せという父と差別される位なのをさらけ出す人に出会い、どうしよーってなる話

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