第19話 スピリッツ王国海軍侵攻部隊との海戦

スピリッツ王国戦船がトヨス帝国領海200kmに侵入

「対艦イージスミサイル全弾発射!!!」

 ケーン海軍大将の息子でブドーの従兄弟ミナート・フォン・トヨス(19歳)海軍少尉・対艦イージスミサイル東地区隊長の指示が出る。


 ほんの一瞬で王国が誇る海軍侵略第1部隊の大船団に、帝国イージスミサイルが突き刺さる。

「ドガーン ぎゃーーー」

「チュッドーン ぐわぁーー」

「た、助けてく…ガガーン」

「悪魔だー悪魔が降ってくるーーー」

 僅か数分で王国攻撃部隊は壊滅、890隻89,000人が海中に滅した……


その数分前

「お~いるいる。先ずは我が帝国海軍から攻撃を受ける戦艦10隻から ホイッ」

『トールシップ戦艦10隻収納しました。』

「脳内に響くこの声いいねぇポケくん。なんか上級神みたいだ。」

 みたいじゃなくて人外じんがいなんだよブドー君w


「んじゃ次はメインディシュッ も~らいっと」

『トールシップ輸送船600隻収納しました。』

「よしと大漁だな。陸軍演習場へレッツラ・ゴー」


 **********


「皇帝陛下…軍事物資はともかくスピリッツ王国軍捕虜61,000人。何の相談もなく連れてこられて…どうするおつもりで…?」

「…よ、良きに計らえ…」

「ほお~陸軍 元帥げんすいであるわれイサミ・フォン・トヨス公爵自らの判断で全員始末しても良いと?」

「いや…それは…大叔父上…ある仕掛けをして王国に帰す予定だし…」

帝国陸軍もスピリッツ王国船団が侵攻中と情報共有してはいたが、演習場へ王国軍の大量物資を持ってくるとブドー君に言われたのは僅か3時間前。

 大慌てで兵士10,000人を待機させていたが、まさか6万以上の捕虜付きとは…


捕虜こいつらの飯どーすんだ」

「寝床は?」「トイレも大変な事になるよな…」「まさか風呂とか…」「いくら温暖な帝国とはいえ真冬だしなシャワーって訳にも…」「いやいや最悪シャワーでも場所だよ」「この基地定数5万人でしたね」「現在帝国軍兵士のみで定数100%です…」「北の捕虜収容所は?」「確か定数1万…」「「「ジーーー……」」」とイサミ元帥以外の基地首脳全員皇帝陛下に視線を送る…冷たい…


ブドー脳内思考

『仕方ない取り寄せ&コピーで東京ドーム3個くらい出すか?

 いや宣戦布告も無しに侵攻してくるバカ国王の軍だ。あんな近代設備はいらんな。

 やっぱこの演習場に雑魚寝させるか、どうせ夜通し俺の洗脳悪夢でうなされるんだからなw

 脱走防止で内から出られないタイプの結界張るのが手っ取り早いな。

 あまり敵国兵士に下手に出ると大叔父上おっかねぇからな』


 方針決定すると1度捕虜を一瞬でポケに戻すブドー陛下。

『『『もうこれで良くねぇ』』』

 全員そう思っても流石に陛下に向かって言えない基地首脳達。


「ほお便利なものよ。このまま入れておけば良いのではないですかな?皇帝陛下」

「ポケ内の生物には威圧・悪夢・精神錯乱等、一切魔法が使用できないんですよ」大叔父上に小声で説明するブドー君。


「ホイッ、これで良し。絶体脱出不可能結界張ったから。ホイッ」

 どーん!!61,000人の捕虜達が結界内に現れる。

 一瞬での消えたり出たりの出来事に基地首脳陣は固まり捕虜達は全員震え、泣き叫ぶ者、ブドーを拝む者まで現れる始末。


「後は晩飯か、兵士は大食いだがカップ麺でいいだろ。攻めて来たのは自分等だしな、全員処刑されても文句は言えないんだ。命があって食わせてもらうだけ有り難いと思えよ!!」


 どーん!!

出ました61,000食

「お湯は既に入れてるから3分待てよ」

 魔力を乗せたブドーの声が全員の耳元に届く。


『キンコンカンコン~3分経ちました。さあ食べなさい』

 ブドーが創成した戦闘型Android 100体が結界内で捕虜達に食べ方等を教える。


「これで良しと、捕虜の見張り世話等はAndroidに任せれば良い。

 戦闘型だから1体で同時に1万人は殺れるぞ。

攻め込んできた不埒者者共に風呂トイレは作らん放置だ。

 ベッドと食事(朝夜のみ)があるだけでも有り難く思えだな」

「1体で1万人…( ̄▽ ̄;)凄い」陸軍基地司令官サッサ大佐はAndroid近衛兵に興味津々。

 

「あ~排泄物は心配するな。転移でスピリッツ王国バーイー○ン国王の居城に毎朝空から降らしてやる。

 61,000人分だぞ朝からカオスだなw

 5日間たっぷりと威圧と悪夢でトラウマを植え付けた後王国に転移させる。

 帝国の事を思い出す度に失禁脱糞する約定のおまけ付きだww便秘に縁がない楽しい人生になるなwww」

「畏まりました皇帝陛下…神様…」

 信じられない出来事につい神様と言ってしまった陸軍基地司令官サッサ大佐…

「止めろ!!我は人間であるぞ!!」


「空から排泄物…毎朝か…ヤマート兄上の言う通りブドー皇帝陛下は人外じゃのうww」

 ブドーの大叔父で陸軍元帥イサミ・フォン・トヨス公爵(67歳)はポツリと呟いた。

取りあえず

 帝国曆174年1月20日

 トヨス帝国立大学・医学部附属病院落成式とスピリッツ王国海軍侵攻部隊との戦争とは呼べないww一方的ボコボコ海戦は帝国勝利で無事終了しました。


 ブドー皇帝陛下おつかれーー


ーーーーーーーーーー 


【イサミ・フォン・トヨス帝国公爵 (67歳)】


 ヤマート・フォン・トヨス5世 もと帝国皇帝陛下の弟(次男)

 ムサーシ6世の叔父

 現皇帝陛下ブドーの大叔父


 帝国陸軍元帥で公爵家としてコートー大陸東南方面の20万帝国直轄兵司令官。

 40年前大陸南海岸に攻め込んだチャン提督率いる共赤軍きょうせきぐん30万人を自ら最前線に赴き、チャン提督の首を取り25万の共赤軍兵士を南海岸平原の戦いで殲滅した。

兄の初孫ブドーに剣術槍術の基礎を叩き込んだ帝国の英雄。




【ミナート・フォン・トヨス(19歳)】

 海軍少尉・対艦イージスミサイル東地区隊長

 ケーン・フォン・トヨス帝国公爵の嫡男ブドーの従兄弟である。


 幼少期より2歳年上のブドーを慕い何時も後を追いかけていた。

 ブドーが学園に入るとその強さを崇拝し、自分は一生殿下を守るためと厳しい鍛練に明け暮れる。


 大賢者級6の土魔法を持ち水魔法・闇魔法が達人級5

 射撃の腕前がLV.7に達しており天才スナイパーとして恐れられている。


【戦闘型Android】

 ブドーのスキル生物創成で産み出したAndroid

 魔法・武力共に1種類しか使えないが(個体により使える属性スキルは違う)

 そのレベルはそれぞれ伝説級7&LV.8と人族には数える程しかいない強力ステータスを持つ。


 ブドーは現在1万体の戦闘型Androidを持ち近衛騎士部隊として使用している。

 近衛騎士部隊だけで世界統一可能な圧倒的戦力として帝国では認知されている。




 


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