第18話 トヨス帝国立大学医学部附属病院
帝国曆174年1月20日
トヨス帝国立大学・医学部附属病院落成式。
ヤマート6世帝国立大学学長兼附属病院院長の夢が叶った。
ブドー7世皇帝陛下父親で前皇帝なので正式称号は"上皇"なのだが本人が拒絶。
「そもそも帝国を二つに割りかねない上皇制度は廃止する。
私は生涯医学の世界で生きて行くと決めた。だから学長か院長と呼ぶように」だそうです。
光魔法が使えなくても治療が可能な病院という場所。
まだ帝国医師免許所持者はブドー&ムサーシ&ミユーキの3人しかいないが、医学部を設立したので4年後(未来型睡眠時学習も用いる)から毎年1,000人の医師が生まれる予定だ。
それまでは繋ぎとして2人の医師とブドー皇帝陛下の上級神回復魔法で治療する。
医療費支払いは2年後を目処に帝国民健康保険加入を義務付ける。それまでは赤字を帝国が負担する(表向きwwブドーのビッ君いる限り財政赤字何のこと?)
その術を学べる大学なるもの。
合格倍率は100倍以上と厳しいが、合格すれば個室全寮制・食事3食付き・温泉大浴場完備。授業料含め全て無料。
その落成式でムサーシ理事長の次に挨拶したのがブドーの許嫁ミユーキ嬢。
専門研究所基礎医学部で1年近く学んだだけで、トヨス帝国医師国家試験(日本の医師国家試験問題を使用)を悠々クリア。
外科手術の技能も神の手ムサーシ院長折り紙付き、流石LV.8剣聖である(刀とメスw)
副院長として演壇に上がりスピーチをかました。
「剣聖の私は光魔法が使えません。
でも医師免許は持っています。帝国民の皆様、私が片っ端から治してあげます。どんどん怪我をして恐れず病院に来ること。いいですね約束して下さい。積極的に怪我をしてレッツゴー病院よろしく!!」
「「「………」」」
しっかりかましたスピーチだった。
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帝国中が盛大に祝賀ムードで沸いている頃。
「どう見てもおかしいですね」
「皇帝陛下これだけ大量の
ブドーの叔父ケーン・フォン・トヨス(43歳)海軍大将・東地区参謀長。
ブドーが帝国外周部に設置した50基の探知レーダー。
帝国の将来を見据え30基は従来の魔道石動力だが20基は新開発の太陽光発電。
コートー大陸東南2,000kmの場所にあるアメリンカーン大陸。面積はコートー大陸の半分程で人口約8,000万人。海洋国家スピリッツ王国の支配する単一国家。
陸軍は貧弱だが古くから海運業で繁栄し、その経済力で
周辺50ヶ国もの海洋諸国を軍事制圧し属国化している。
(トヨス帝国以外魔道石動力の戦艦他乗り物はこの世界に無い)
「海の藻屑になるために帆船1,500隻で2,000kmも渡って来るとはご苦労なこって」
「皇帝陛下の迎撃命令あれば直ぐにでも攻撃致しますぞ。」
「うむ、あまり近づけても海洋汚染になります。我が大陸200km以内侵入で対艦イージスミサイル発射を許可します。」
「了解しました。直ちに戦闘準備に取り掛かりましょう。」
ここでブドーは自身の探知でしか知り得ない情報を基に指示を出す。
「それと叔父上。少し離れてる後方船団600隻は攻撃しないようお願いします。」
「
「ええ兵站はそっくり頂きましょう。特に食料品を沈めたら勿体ないですからねw」
「ははは帝国に無償提供してくれるとは、スピリッツ王国も人が良いですな。」
「確かにw我は攻撃開始と同時に
「は!!では皇帝陛下これにて失礼致します。」
見事な敬礼をし退室する
ケーン海軍大将・東地区参謀長。
ブドーの叔父とはいえ、帝国軍最高司令官の皇帝陛下に職務中(特に軍隊は上下関係が厳しい)の言動は臣下として行う。流石海の男デキル輩だw
「トールシップ戦艦も10隻収納しとくか。帆船って綺麗だからモニュメントで使える。宮殿広場と海軍基地、そうだこの騒ぎで落成式に顔出せなかった病院にも飾るか。」
敵戦艦をモニュメントに使う気満々のブドートヨス帝国立大学・医学部附属病院【理事長】様だった。
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【ケーン・フォン・トヨス帝国公爵(43歳)】
海軍大将・東地区参謀長
ブドーの父ムサーシの弟(次男)。ブドーは可愛い甥っ子であるが、7世皇帝陛下・帝国軍最高司令官に就任後、率先して臣下の礼を取る。
一族プライベートの場では叔父・甥として接っし、非常に面倒見の良い海の男ナイスガイ208cm 120kgの巨漢。
水魔法と風魔法は
体術に優れスキルLV.7を持つ。
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