第17話 大蔵武道・大蔵家嫡男当主継承序列第1位

 大蔵武道(21歳)大学3年生の正月休みも明日で終わり。

「はい、あ~んして」

「……」

「ねえ、あ~んしてよ~」

「……」

「もう恥ずかしがり屋さんねえ」

 びちゃ!!

「なっ何すんだよー」

 あーんしてくれない武道の口に無理やりソフトクリームを押しつける女性。

「だってあ~んしない、どー君が悪い」

「その(どー君)呼びは止めろつってんだろ」

 ソフトクリームでびちゃびちゃになった口の回りを拭く大男どー君w

「ね~え~どー君、月世界安土城から見た地球。ほんと綺麗だったね♡」

「あっ、あ~まあな。あの景色を見せたくて美幸みゆきを連れてったからな。」

「ありがとう,どー君♡チュ♡」

「……」

「どうしたの?また止めろって怒るの?」

「…それは…止めなくていい…」

「きーこーえーなーいー」

「だからそれは止めなくていいっての」

「やった~♡チュチュチュ」

 まったく見てらんねぇ

 230cm190kg大男と150cm華奢な超美人 藤林美幸ふじばやし みゆきのイチャイチャシーンでしたm(__)m


 **********


 高校時代2年間付き合ってた彼女は、例の失踪事件中に他校の男子に乗り換えた。

 武道が戻ってきた時、再びよりを戻そうと必死に迫ってきたが

「勘弁してくれ。去る者は追わず、来る者も拒まないけど、心が離れてっから無理だろ。」

 さすが優良物件♂️言うことが違うね。


 東○大学理科三類に余裕で現役合格し(上級神ですからw)3年進学時、後期課程で医学部医学科へ進んむ。

 そこで知り合ったのが藤林美幸。

 彼女は理一から進振り(進学振り分け)を経て武道と同じ医学部医学科へ。


 初日たまたま隣の席になり大アクビをしている俺の口内に「あっ!!あ~んしてる」と言ってチョコを放り込んできた。

「ゴホッいきなり何すんだ!!」

「ご免なさい。あ~んしてたから、つい」

「いやいやアクビだから、あ~んしてないから。1人であ~んしてる奴いたら怖いだろ。」

「本当にご免なさい、反省してます。つい癖なんです。」

 いやいや危ねぇーなこの娘。

「癖ってなんだよ。あ~んしてたら知らない奴の口にもチョコぶっ込むのか?」

「まさかそんな、いくら私でも話した事も無い人にやる訳ないでしょ。」

「どの口がそれ言ってんだ。今やったよね、俺の口に。話した事も無い俺に。」

「…デカい身体の割には細かい男…」

「はぁもういいっす。朝から調子狂うし、チョコ嫌いじゃねーし」

「そ~なのチョコ好きなの?私はチョコだ~い好き」

「そっ良かったね。じゃ後15分あっから少し寝るんで」

 今朝も住込み若手門下生100人と早朝鍛練をこなし、腹一杯朝飯を食った武道くん。ちょうど眠くなる時間帯。


「私は美幸、藤林美幸です。」

「ZZZZZ」

「まさかの無視ですか?」

「寝るって言ってるのに…武道、大蔵武道。んじゃおやすみ」

 右手でしっしっと払う武道。

「私ワンちゃんじゃないから、しっしっは何か傷付くなグサッ」

「…ZZZZZ」

「えい」しっしっと払った俺の右手を掴み掌にチョコを握らせてきた。

 仕方無く頭を上げ右手のチョコを口に放り込む

「ウフ、はいあ~んして」

「……」

「ねっ、大人しくあ~んして」

「……」

「もうバカ」

 口の回りにチョコを押しつけてきた。

「バカはどっちだーー」

 口を開いた瞬間

「やった!!あ~んした」

 はいぶっ込まれました。

「もぐもぐ あんた美人だけど少し頭おかしいだろ もぐもぐ」

「えっ!!どー君、美人って♡一目惚れ?美幸みーちゃんに一目惚れして口説いてるのね♡いいよ付き合ってあげちゃう。」

「一目惚れはしたけど♡口説いてねぇ~よ、その(どー君)呼びも止めろ!!」

 これが天才内科医と将来呼ばれる藤林美幸との出会いだった。

「どー君もっかい、あ~ん♡」

「金輪際しねーよ!!」


 ーーーーーーーーーー


藤林美幸ふじばやしみゆき (21歳) 】



 武道と同い歳 東○大学医学部医学科3年生。

 異常な記憶力と天才的閃きで(恐るべし天才内科医)と後に呼ばれる。

 知り合って僅か3週間後に両家承諾の上、武道と学生結婚した(姉 麻衣まいの件で両家は4年前から深い繋がりを持つ)


 福島県○わ○市出身

 実家は藤林総合病院(ベッド数700床)を経営、中核医療機関として代々地元福島県に貢献している。

 両親と双子の兄、兄嫁も医師で全員実家に勤務。

 3歳年上に大蔵家と不思議な縁を持つ姉【藤林 麻衣まい】がいる。


 大蔵武道との出会いは描写通りで、何故かあ~んするのに執念を燃やしている。逆に自分があ~んされるのは好まないw

 武道と初対面の朝

「あっ!!この人に永遠にあ~んしたい」と閃いたらしい。

 武道は生涯あ~ん&どー君呼びに悩まされるが、悪い気はしていないw



【藤林 麻衣まい(24歳)】


 藤林家で唯一医学の道には進まず、東○大学工学部中途退学。


 今から4年前

 類い希な発想力と技術を用い大学2年で新型光子エネルギーの動力変換実用量産化理論を確立した天才科学者。

 実験においても国を信頼しておらず、東京江東区東陽町の大蔵本社ビル内にある、大蔵道場エネルギー製造販売部に単身アポ無し電撃訪問。

 たまたま居合わせた大蔵大和5代目当主にプレゼンするチャンスを得た。


 その度胸と新エネルギー理論に感服した大和。

 即日 現当主武蔵・娘婿の2人(豊田・徳川)を巻き込み、大蔵一族総出で実験に必要な環境設備、資金等全面協力。

 麻衣の身の安全も考慮し、福島の親御さんの承諾も得て、大蔵柔術総本山ビルに住居を移し全面保護。

 大蔵警備保証SP部隊20人を24時間体制で麻衣専属として警護した。

 

 案の定特許取得で大学側及び政府も巻き込む騒動になるが、前もって研究論文の全てを(株)大蔵道場の100%子会社・大蔵警備保証にて特級厳重保管(表向きw実際は武蔵の当主ステータスでアイテムワールド内に保管)しているので誰1人手も足も出せない。


 困り果てた大学と政府。

 水面下で大蔵家相手に論文の譲渡を要請する。

 大蔵武蔵6代目当主は強力ステータス全開させ

「うちの顧客のブツを横取りしようと?!!」

「なんなら○○党消滅させましょうか?今すぐ!!」

「どうせアメリカンドッグジャイアン国の圧力だろ。あっちはガチガチの軍事転用、民間活用は後回し。たまにはNoと言える日本になりましょうや。いざとなったら大蔵の異能パワーであっちに軍事介入しても構わんぞ!!」

「もし実力行使するなら大蔵一族も本気で抗うので、西南戦争以来の内戦になりますなあ。今回は政府軍が秒で負けるけど良いのか?!!」

 たっぷりの威圧を乗せ言い放ったとか…


 大蔵家の全面庇護により(株)大蔵道場エネルギー製造販売部との事業提携で初年度(国内のみ)から、新型光子エンジン&国内エネルギー変換事業で年商500億円・大蔵一族親戚のト○タ○動車からの特許使用料で年間5億円。

 同じく親戚の徳○宗家からの特許使用料1億円を得る若き天才女性科学経営者。

 

 海外輸出計画として来年度からアジア各国(2ヵ国除く)

再来年にアフリカ中東(侵略・人権軽視国家除く)

3年後南米・豪州に展開。


 欧米に関しては4年後に様子を見ながら大蔵家の一存で決めるww

 これ発表したら欧米はどう出るか特に米国こめこく

 5年後の年商予測は1,000倍前後を見込んでいる。


 因みに当時17歳で失踪事件前の武道に麻衣のことは、大蔵家教育財団の超エリート科学者として紹介されていた。

 その後上級神となり、大蔵との事業提携を通じ麻衣と製作を共同で行う。

 要の動力部を覆うBLACK BOXをギフト能力で提供。無理矢理開けようと試みると動力部ごと消滅してしまう理解不能な技術。

 これによりアメリカンドッグジャイアン国や世界各国もコピーする事を諦める。

 地球の科学力では到底不可能な力を見せられた麻衣を大興奮させ「お嫁さんにして」と迫られる。


 超美人 美幸に勝るとも劣らない美貌の持ち主 麻衣に武道は

「超美人姉妹を2人同時にって…そもそも重婚は法的に認められてないので無理っす」

「無理なんて言葉人類には無意味なのよ。特に私にはね」

「……」


 余談だが美幸と知り合った翌日、大蔵本社ビルA棟28Fに住んでいる麻衣が美幸の姉である事を「これからどー君って呼ぶね」の会話途中で知った武道。

 確かに似てるとは感じていたがまさか4年前から大蔵ビルに住んでいる美人天才科学者が「あ~んしてよ」と姉妹だったとは。

 

余りにも驚いた反動で月と火星に安土城を築城いや置いてきたのであるw

 妹の旦那になった武道に麻衣は今も

「妾でいいから遺伝子が欲しい」と連日迫ってくる。

 この問題は大蔵家・藤林家共に「当事者3人に任せるw」と全員が笑顔で嬉しそうに超前向きに話すw

 大和と武道等は「何なら重婚禁止の法律改正を国に圧力かけるか」と真剣に検討を始めた。

 幼少期から姉の事が大好きな美幸は「どー君と麻衣まいちゃんの3人で暮らすなんて素敵!!」とか「学生のみーちゃんより先にどー君&まいちゃんの赤ちゃんが見たい」……

 どーする武道


 なんか麻衣で他の物語書けそうだなこれw




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