第7話への応援コメント
結婚という大きな選択肢を目の前にして心の溝を抱えて帰郷した真帆の揺れ動く内心の心理描写がとても丁寧で読み応えがありました。美しい島の情景描写も洗練されてますし、ダイビングの躍動感溢れる魅力もよく伝わってきて、爽やかな余韻に包まれました。これからのことはわかりませんが、真帆が史生と向き合う気持ちになれて良かったですね。実直なおばぁのさりげない優しさも心に染みて、物語に色を添えていると思いました。
作者からの返信
美しい故郷の島ですごすことで気持ちがどう変化するか、普段苦手な感情変化というテーマに挑戦すべく考えた物語でした。
島の美しさや池の底から空を見上げる体験の描写も心掛けていたのでご感想とても嬉しく励みになりました。
おばぁのくだりは本当にわかっていたのか、そうでないのか、ぼやかしているのですが苦しいときにふと心に寄り添ってくれるのが家族であり、それが自覚があるなしに関わらないという思いでした。
カクヨム向けではないと思いながらアップしましたが、こうして読んでいただくご縁があり良かったと思いました。
素敵なコメントをありがとうございました!
編集済
第7話への応援コメント
透明感のある水の描写を背景に、揺れ動く主人公の心の機微が繊細に描写されていて、とても読み応えがありました。
人とのやり取りや、ダイビングの経験、そこで見た光景の美しさ………それらを通して、主人公が現実へ向き合う気力を恢復していく流れに、こちらも元気を貰うような爽やかな読後感でした(^^)
すこし遡ると、おばぁの登場シーン、
「サトウキビの間にまるで精霊のようにおばぁが佇んでいた」
この表現がとても好きです。
「精霊」という表現が、さらりと出てきて違和感の無い、そんな、故郷ではあるものの、舞台のどこか非日常的な雰囲気が醸し出されていたように感じました。
それ以外にも、全体に、「サトウキビ」が印象的に描かれていたと思います。
夫を亡くしたおばぁが人知れず身を潜めて嗚咽していたり。おじぃとおばぁに関する主人公の思い出の中にも登場していたので、おばぁにとって、おじぃとの記憶が強く印象のこる場でもあったのでしょうか。
故郷を象徴するものでもあり、風に強く、長大に成長するところなどは、様々なもの思いも柔らかく受け止めてくれるような、力強さや懐の深さなども感じる植物で、このお話全体を象徴するもののようにも感じました。
長々と失礼致しました。
素敵な物語を、ありがとうございます!
作者からの返信
ご感想が嬉しくて何度も読み返しています。
悩んだ表現について言及いただき、とても嬉しいです。情景描写についても読者の脳裏にイメージが浮かぶように苦心したのでご感想をいただいて頑張った甲斐があったと思いました。
南の島を舞台にした作品でサトウキビやヒラミレモンなど島の農産物をモチーフに生かそうという試みでした。うまく書けたかな、と悩んでいた作品でしたのでご感想をいただくことで自信になりました。
とても丁寧に作品を読んでいただき心より感謝いたします。