第4話

樹が火名娘の病院に運ばれてきた。

「樹」

ストレッチャーに乗せられた樹は

全身傷だらけで以前の面影は

微塵もなかった。

「火名娘」

樹が火名娘の名を呼んだ。

「なあに? 火名娘はここにいるよ」

火名娘が樹の顔を覗きこんだ。

「助けてくれ」

「大丈夫、樹はきっと火名娘が助けるから

安心して」

 火名娘がそういうと、樹が安心しきったような

顔になって手術室へ向かった。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

火名娘(ひなこ) @k0905f0905

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る