第4話《jewelryちゃん②》
Rさんは必死に部屋の隅に逃げ込んだが、jewelryちゃんはゆっくりと近付いてくる。
彼女の手がRさんの肩に触れた瞬間、Rさんは声にならない叫び声を上げた。
Rさん:やめて!お願い助けて!!
しかしjewelryちゃんの手は冷たく力が強い。
Rさんは必死で抵抗しようとしたが、力が入らない。
jewelryちゃん:Rちゃん。私と一緒に来て。
Rさんの視界がぼやけ、意識が遠のいていく中でjewelryちゃんの不気味な笑顔が薄っすらと見える。
彼女の声が耳元で囁く。
jewelryちゃん:さようなら、Rちゃん♡
その瞬間、Rさんの意識は完全に途絶えた。
彼女の体はバタンと力なく倒れて部屋には清寂が訪れたとき、動画の映像場面が変わった。
※※※※※
友人A:ねぇ、Rのことどう思う?
友人B:あの日以来、行方不明になったなんて信じられないよ。
警察も手がかりを見つけられなかったし。
友人C:でもRのスマホに残った画像は見たよね。
友人A:うん。あれが《jewelryちゃん》て奴でしょ?
本当に不気味だったよね…。
友人B:実は私も最近になって変なメールが届くようになったの。
『今、今あなたのマンションの前にいるの』って…。
友人A:え、それってまさか…。
友人B:本当だよ。最初はいたずらかと思ってたんだけど、どんどん近付いてくるの。
友人C:え、それ本当なの?
でも、私もさっき似たようなメッセージが届いたの。
《今エレベーターに乗ったよ》って…。
友人A:そんな…あれ?何かメールが来てる。
友人Aはスマートフォンをバッグから取り出してメールを見る。
知らない番号:今あなたの部屋の前にいるの。
友人B:これってRが行方不明になったことと同じなんじゃ…?
友人A:まさか私たちも狙われてるの…?
友人C:とにかく今すぐ警察に……
その瞬間、友人たちのスマートフォンが一斉になり響く。
画面には《jewelryちゃん》と思われる不気味なな笑顔が。
jewelryちゃん:こんばんは♡今あなたたちのすぐ後ろにいるの♡
友人たちは恐怖で動けなくなり、背後を振り返ることが出来ずに固まっている。
冷たい風が吹き、部屋の中に不気味な清寂が訪れたときに友人たちの悲鳴が鳴り響く。
ーーそこで2つ目の動画の視聴を終了した。
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