第八章
第18話 さまよえるなま首
ビイイイィィィイィィィィィィィィィィプッ ビイイィィィ……
鎧を砕かれて、
「お、おい、どこへ行くんだ!? あまり離れるな!!」
「ションベンだよ……」
木の葉が虫に食われたようなバンダナ
そのためふたりは、
*
ビイィイィイイィィィィィィィプッ ビイィィィイイィィィ……
バンダナの
「……ったく、なんで俺が、手負いのお守りなんぞ――」
ひとりグチるバンダナの
人影は、緑の巻き毛を暴れさせながら電光石火に駆け、勢いのまま槍を突きだしました。
あごを引いてうつむくバンダナの
バンダナの下で目を見ひらき味わう
*
ビイイィイイィィィィイィィィィィプッッ ビイィイイィィ……
ワシの
ワシの
ワシの
荒れくるう緑の巻き毛に手ぐしをかける青年――ブバホッドは、
「こっちは、
***
アトロゥは、短剣の
……早く新しい体を、見つけねぇと――……
アトロゥは、
アトロゥは、半分が不思議な力を持つ樹、半分がただの動物――それが
森を
通りすぎようとしたアトロゥの目の端に、映るものがありました。ティットトットの群がる中心に、折れた鉄槌とともにあぐらをかく、
……どいつも、こいつも、役たたずどもが!!……
アトロゥは、乾いて真っ赤に血ばしった目をギョロつかせました。
……ブタでも、シカでもいい――早くしねぇと、枯れっちまう!……
半死人アトロゥの生きのこる道は、満足な体を手にいれるか、あるいは大地に根を下ろし、ただの木になるか――ふたつにひとつなのでした。
アトロゥは我知らず、
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