普通の高校生が異世界で勇者に！？ でも、オレの力は寝坊だけ！

第4話「アリアの顔は可愛い」

魔物を倒し、村を救った大輔たちは、村長から感謝されつつも、もう一つの依頼を受けることになった。村の近くにある古代の遺跡が、魔物たちの活動の原因だと考えられていた。そこで、大輔たちはその遺跡を調査し、さらなる危険を防ぐための冒険に出発することになった。

「遺跡か…なんだかワクワクしてきたな」ルカスが杖を肩に担ぎながら楽しげに言った

「気を抜かないで、遺跡には罠がたくさんあるかもしれないから、注意が必要よ」アリアが慎重な口調で答えた

アリアは、相変わらず戦士らしい強さを保ちながらも、その可愛らしい顔立ちが時折見せる微笑みによって、仲間たちの緊張を和らげていた。彼女の大きな緑の瞳は、時に真剣な表情を見せる一方で、今は少し優しげな光を帯びている。その姿は、ただの戦士ではなく、どこか愛らしさを感じさせるものであった。

「アリア、そういう顔もできるんだな」大輔が思わず口を滑らせた

「え、なにそれ？」アリアが不思議そうに首をかしげる。その仕草は、彼女の可愛らしさをさらに引き立て、大輔は一瞬、心臓が高鳴るのを感じた

「いや、なんでもない…」大輔は顔を赤くしながらそっぽを向いた

「ふふ、大輔も素直じゃないわね」ルカスがからかうように笑った

3人はそのまま遺跡に向かい、入り口に到着した。遺跡の入り口は重厚な石でできており、周囲には古い文字が刻まれていた。ルカスがその文字を解読しようとする間、アリアは大輔に近づき、微笑んで言った

「大丈夫、大輔、君の力があれば、きっとここも無事に切り抜けられるわ」

アリアのその笑顔は、まるで戦士とは思えないほど可愛らしく、同時に心強さを感じさせた。大輔はそんな彼女の姿を見て、少しずつ自分に自信を持ち始めた。

「ありがとう、アリア、俺、頑張るよ」大輔は決意を新たにした

ルカスが文字の解読を終えると、3人は遺跡の中へと足を踏み入れた。そこには暗い通路や怪しげな彫刻、そしていくつもの罠が待ち受けていた。アリアの鋭い感覚とルカスの知識、大輔の寝坊の力を駆使しながら、彼らは遺跡の奥深くへと進んでいく。

「気をつけて、ここからが本番よ」アリアが真剣な表情で言ったが、その可愛らしい顔つきが少しでも緊張を和らげた

こうして、大輔たちは新たな冒険の舞台である遺跡へと挑んでいった。次に何が待ち受けているのか、誰にもわからないが、彼らは力を合わせてこの試練を乗り越えていくのだろう。