第4話付け合わせのポテトサラダが一番うまい

翌日

昼休み2組から来た西澤龍間と昼飯を食べていた

俺はコンビニで買った唐揚げ弁当の付け合わせのポテトサラダを食べる、やはり付け合わせのポテトサラダはうまい、俺はしっかりと味を噛み締めながら龍間の話を聞く

「昨日ボランティア部の見学に行ったんだけど結構面白そうだったよ、冬羽悟もくればよかったのに」

「そうか」

俺は興味のなさそうな返事をして、唐揚げを箸で持ち上げる

「今日からでも見学に来ない?」

「悪いけど今日は先約がある他の部活の見学に行かないといけない」

龍間は驚いたような顔をする

「昨日はあれだけ部活に入らないって言ってたのにどうしたの?」

「どうしたって.....」

俺はニヤリ密かに笑う

「よければ今日一緒に来ないか?」

龍間を連れていけば部長は昨日のようにしつこく勧誘するだろうと思い、俺は龍間を道連れにしようとする。

「じゃあ行こうかな冬羽悟の興味を持った部活はどんなものか興味あるし」

俺は心の中でカッツポーズをする。

「あ、後五分で昼休み終わりじゃん」

俺たちは昼休みが後五分になっていることに気づき急いで残りの弁当を速やかに口の中に放り込んだ。

放課後俺は龍間を呼びに、二組の教室に行く

二組の教室の前で中を覗き込み待っていると

教室の中から出てくる1人の女子生徒に声をかけられた

「織田くん何やってるの?」

花塚凛花だった、そういえば花塚も2組と言っていたことを思い出す

「いやな、2組の友達が探偵部の見学に行きたいって言うから待ってるんだ」

花塚は少し驚いたような顔をしている、確かに探偵部なんてよくわからない部活見学しようなんて普通は思わないな。

俺は龍間に何の部活か話していないが

「そうなの珍しい人だね、探偵部なんてよくわからない部活見学しようなんて、それって誰?」

「西澤龍間ってわかるか?」

花塚は少し間を空けて答える

「あーあの休み時間ずっと寝てる人?」

そんなことしてたのかあいつ、友達ができないと龍間から相談を受けていたが、そんなことしているからだろ

「多分そいつ」

へー、と花塚は意外そうに言った

「じゃあ織田くん先行ってるね」

花塚は俺に手を振り部活に向かった

俺は待ってる間暇だなと思いスマホをポケットから取り出した

「冬羽悟」

後ろから声がする

声がする方を振り向くと龍間がこっちに向かって歩いている

「やあ冬羽悟」

俺はスマホをポケットに戻す

「行こうか」

「そうだね」

俺と龍間は部活に向かって歩き出す

「そういえば、見学に行く部活って何部なの?」

俺は少し迷って返事をする

「ついてからのお楽しみだ」


龍間を連れて部室前に着き龍間はポスターを見て、足を止める

「探偵部?」

「そう探偵部」

龍間は確認するように俺に聞いてきた

「何をする部活なの?」

「俺もよく解らん」

俺は部活の扉を開ける、中では昨日と同じように花塚が本を読んでいた。

花塚が本をパタンと閉じてこちらを向く

「あれ結構早かったね織田くん、と...」

花塚はさっきの話だけでは名前を覚えてられなかったらしい

「さっきも話したが西澤龍間だ」

「あーそうだったごめんごめん」

花塚は頭の後ろをさすりながら答える

龍間は何も言わずに無言で席についた、緊張しているようだ

『なあ龍間、昨日言っていた美少女って花塚のことなのか』

『あ、あぁうん』

『やっぱりか』

昨日花塚に2組だと聞いて薄々勘付いていたが、昨日龍間が言っていた美少女とは花塚のことらしい。


ガラガラガラガラ

扉が開く

「みんなそろったか?」

部長と副部長が扉を開けて入って来る

「おやそこの君名前は?」

部長は龍間に気付いたようだ

「え、あ西澤龍間です...」

「そうか、見学か?」

龍間が迷ったような素振りをして答える

「まあ一様」

まあここで違うと答えても見学させられていたと思うが

「そうか!俺は冬木慎二部長をしてるよろしくな!」

続いて副部長も自己紹介をする

「私は宝田真由よろしくね」

龍間はペコペコ頭を下げている。

全員席についたところでとりあえず昨日の話の続きを聞くことにした

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る