第2話波乱漫遊、安倍春樹の千年扉
波乱万丈、安倍春樹の千年扉、、2話
、、、残されたルーナ、、、
春樹は、、出島のオランダ屋敷の主人に、土蜘蛛が退治された事を伝え、、更にルーナを連れて行くことを了解してもらった、、
側にいた、長崎奉行所のお役人にも、依頼が終わった事を伝え、、ルーナを連れて千年扉で平成に戻る事にした、、、
春樹は、オランダ屋敷の、裏庭にルーナを連れだすと、、千年扉を呼んだ、、「あっ、焔が言ったとおりだ、、今度は勝手に現れないで、いつでも俺の意思で呼べるんだ、、」
「ほらね、、便利になったでしょう」
「春樹様、、これで、未来に行けるんですね、、、」
「ええと、、ルーナ、、もう、春樹で良いから、、俺もルーナって呼んでいるし」
「うん、、じゃあ、春樹、、よろしくね」
、、笑顔のルーナを見て、、やっぱり、夢夢ちゃんと似て凄くかわいい、と春樹は思った
「さあ、、ルーナ、、右の扉に入れば未来に行けるからね、、」
ルーナが千年扉の右側の入り口に入ろうとしたら弾かれてしまった、、「えっ、、、春樹入れないわ、、、どうして、、、」
「えっ、、壊れたの、、」、、春樹が入り口の扉にてを入れると、手は、扉の中に入れた、、「壊れていないぞ、、焔、、どう言う事なんだ、、、」
焔は、思い出した様に、、、「春樹、、多分だけど、、晴明様が、この千年扉を作らせた妖術使いの妖具師と2人で悪用されない様に、自分の子孫それも、妖力を持った者と一緒の時しか使えないと、、」
「それなら俺が、いるから、大丈夫じゃないか、、どうしてルーナは入れないんだ」
春樹は、不思議そうに聞いた、、、
焔はまた、話だし、、、「、、、もうひとつあるの、、、過去や未来の人間が時代を勝手に行き来出来ないように、、行った人数しか元に戻れない様になっているのよ、、来る時にいなかったルーナを拒絶しているのよ」
「えっ、、、じゃあ、どうやってルーナを未来に連れて行けるんだよ、、ちゃんと結婚して、孫までいるんだぞ、、、あっ、まさか、違う未来なのか、、、」、、春樹は心配になった、、、
「うんん、、、その未来は変わらないわよ、、」
「じゃあ、、どうやってルーナを平成の時代に連れて行くんだよ、、」
焔は少しだけ考えて、、、「あっ、、、多分だけど、、如月様ならルーナを平成の時代に連れて行けるわよ、、」
「そうか、、、如月様なら自力でいろんな時代にいけるからな、、、まてよ、、どうやって如月様に連絡するんだ、、」
「そうよね、、4年も会っていないから、、多分だけど今は平安時代にいるかも、、あっ、、未来にも行っていたとも話したわよ、、忙しい人だから、、、」
「未来って、、俺とルーナの孫、、夢夢ちゃんの時代か、、、」
「そうよ、、向こうの時代に結構行ってるみたいよ、、夢夢ちゃんが孫みたいでかわいいって言ってたわよ、、未来の私ともいろいろとやってるみたいよ」
「、、、一回平成の時代に戻って、如月様を探そう、、ルーナ、、そう言う事だ、、必ずすぐに迎えに来るから少しの時間我慢してくれ、、、」、、春樹は、ルーナを真っ直ぐに見て真剣に言った、、、
ルーナは、寂しそうに、、「うん、、、春樹待ってるわ、、早く迎えに来てね、、お願いね、、、」
春樹は、悔しそうに、「これだけ妖力が高くても、こんな事も出来ないなんて、、まだまだ、、修行して、、強くなるぞ、、」、と、
訳のわからない思いを感じた
「おっ、、春樹、少しはやる気になったな、また、冒険出来るぞ」、、鶴瓶は嬉しそうに話した、、、
すると、幻が、、「ば~か、、ルーナを平成に連れて行きたいだけだよ、、その後、千年扉を使うかわからないぞ、、、」
「ルーナが頼めば良いのさ、、、」
「、、、どうかな、、」
春樹達は、、屋敷の主人に、、ルーナを迎えに来るまで、今までどおり、屋敷で待たせてくれと頼んだ、、徳川幕府の依頼で来た有名な陰陽師の末裔と言う事もあり、、主人は快く引き受けた、、、
後ろ髪も引かれつつ、、春樹はルーナと別れて、、千年扉で平成に戻った、、、
平成時代の封印の間、、、
千年扉の左側の出口が開き、、春樹達が出てきた、、、、春樹はどことなく不安げで寂しそうに見えた、、、
「、、、ええと、春樹、、どうにかして如月様を探して見るわ、、」、、焔も、心配して春樹に語りかけた、、、
すると、鶴瓶が、、、「如月様は、気まぐれだからな、、どの時代に行っているのか」
「鶴瓶、、、それでも、如月様を探してルーナを連れて来ないと俺達が、平成時代来た意味がないぞ、、春樹がこんな様じゃ、千年扉を使って色々と楽しめないぞ」
「あっ、そうだ、、せっかく晴明様が千年扉を復活させたのに何の為に平成時代まで来た意味がない、、、本当だ」
春樹はルーナの事を思っていたので、、幻と鶴瓶の会話は聞こえなかった
すると、、、焔が、、「あっ、、、春樹、そう言えば千年扉は新しい機能が増えたじゃない、、春樹が願えば好きな時代に行けるのよ、、、」
「、、、、だから、、、今は、ルーナの事でいっぱいで、、どこにも行きたくない」
「ばか、、、ルーナを連れて来るため、如月様を探すんでしょう、、千年扉に如月様がいる、時代の場所を願えば良いのよ、、、」
「ああ、、そうか、、でも、未来にいたら、どうするんだよ、、確か未来の焔が、、如月様はずっと未来の俺とルーナ、後、、俺の孫の夢夢ちゃんといつも一緒にいるって言ってたぞ、、、、、千年扉は過去にしか行けないんだろう、、、」、、、春樹は諦め気味に呟いた、、、
すると、焔は、、思い出した様に、、「そこよ、、私達は、、千年扉が使える、晴明様の子孫を探すため、、ずっと、掛け軸で時を過ごして未来に来たけど、、、今の千年扉で、晴明様が、私達を春樹のいる、平成時代に送ってくれたんだよ、、と言うことは、、春樹の妖力があったら、未来にも行けるかもよ、、試してみる、、、」
「焔、、出来ない時は、、どうなるんだ」
「晴明様は、出来たけど、、起動しないで元の時代に戻るんじゃない、、」
千年扉、、、未来へ行く、、、
「こうしていても、しょうがない、、よし、行くか、、、」、、、春樹は決心した
すると、鶴瓶が、、「如月様と会うの嫌だけど、、未来には行ってみたいな、、未来に焔がいるなら、おいらと幻も活躍してるかな」
すると、春樹が、、「、、、未来から来た焔は鶴瓶や、幻の事、、、何も言っていなかったぞ、、」
「おい、、焔、、どう言うことだよ、、」
「、、、あんた、バカなの、、未来の焔って言ってたでしょう」、、、焔は、呆れ顔で鶴瓶を見ていた、、、
すると、幻は、、、「俺は、、掛け軸で静かに封印されてた方が良いな、、」
「、、、おもしろくない、、、もっといろいろと体験したいし、、春樹の孫の、夢夢ちゃんとも会いたい、、、」
「あのね、、これからの未来がどう変わっていくかわからないんだぞ、、、ルーナをこの時代に連れて来れないと、、、」
「はいはい、、どうする、、春樹、、今日は疲れたから明日にするの、、、」
「そうか、、急いでルーナを迎えに行きたいけど、千年扉で別れた後の時間に行けば、待たせないで済むのか、、、」
「あっ、、、春樹、千年扉では、、、ピンポイントでは行けないわよ、、誤差が出るし、、会う前に行ったらダメだわ、、如月様も数日ずれると言ってたわ、、」
「えっ、、、そうなの、、」、、春樹は落胆した、、、
春樹は精神的にも疲れて、、、「焔、、鶴瓶、、幻、、今日はいろいろあって疲れたから明日にするよ、、もう寝る、、、」
「おい、、春樹、、大丈夫か、、」、、幻は元気がない、春樹を心配した
「まあ、一晩寝れば元に戻るさ、、」、、相変わらず呑気な鶴瓶だった、、、
「バカね、、恋の悩みは消えないのよ、、、鶴瓶は、縁のない話だから」、、焔は呆れて言った、、、鶴瓶はおもしろくない顔で、、
「どうせ、おいらは、色恋沙汰と関係ない、変なつくも神ですよ、、」
「じゃあ、、みんなおやすみ、、、」、、春樹は封印の間から出て行った、、
それを見て、、、「じゃあ、私達も明日に備えて、掛け軸に戻るわよ、、、」
焔達は、、、掛け軸の絵に戻った、、、
母屋の、大広間、、春樹はそんなにお腹が空いていないので、カップラーメンを食べて
大広間でゴロゴロしていた、、
「、、、ルーナをこの時代に本当に連れて来れるのか、、、」、、春樹もまたルーナに一目惚れをしていた、、
「やっぱりルーナは、俺とルーナの孫の夢夢ちゃんと似ている、、いや、、夢夢ちゃんがルーナと似ているんだ、、」、、と、訳のわからない事を想像していた、、、
春樹はしばらく、考えていた、、「あああ、疲れているのに、、寝れそうにない、、」
すると、大広間に、知らない女の人が、、、入って来て、、、「えっ、、、誰ですか、、勝手に人の家に入って来て、、」
きれいな女の人は、笑って、春樹に近ずいた
「えっ、、ルーナや、如月様とまた違う美人だ、、歳は俺と同じぐらいかな、、いや、、誰だ、、、」、、春樹は警戒した、、
女の人は、黙って、ニコッと笑っていた、、
「あれ、、この気配、、知っているような、、、あの~、誰ですか」
きれいな女の人は、春樹の横に座ると、、、
「春樹、、誰~だ、、、」、、「えっ、この声は、、お前、焔か、、、」
「あら、、やっと気がついたの、、」
「何だよ、、こんな時に変化の術なんか使って、、、俺をからかっているのか」
「バカね、、この姿が本当の焔よ、、いつもの姿が警戒されないための変化よ」
「えっ、、、そうなの、、、でも、この姿の方が、男は魅了されるんじゃないのか、、」
、、、焔のきれいな姿を見て春樹はそうだと思った、、、
「春樹がそれが良いなら、そうするわよ」
焔は、満面の笑顔で笑った、、、春樹はドキドキして、思った、、「えっ、焔は、こんなに美人なの、、ダメだ、普段の焔じゃないと平常心で話せない、、、」
春樹は、焔に向かって言った、、「、、、今までどおりで良いよ、、何かこの姿だと照れくさいから、、、で、この姿で何の用事、、、」
「春樹を安心させようと思って、、ルーナはこの時代に来れるわ、、未来も変わらない」
「えっ、、、でも、、さっきは何も言わなかったじゃないか、、、」
「あの後、掛け軸に戻って、、予知の妖具で調べたの、、如月様と私達が、千年扉でルーナの元に行って、如月様の妖術でルーナを千年扉に入れて、私達と一緒に平成時代に来る、、、そんな予知夢を見ることが出来たわ、、、安心して、明日に備えてね」
焔は、また、ニコッと笑って言った
「、、、ありがとう、、、焔、、」
「あら、、春樹が礼を言うなんて珍しいわね、、、」、、焔は、もっと春樹に近ずいて言った、、
「ええと、、、焔近いよ、、」、、春樹は美人の焔を見て、ドキドキして、照れた、、
「どうしたの、、春樹、いつもと違うよ」
「、、、焔の、本当の姿が、、こんなに美人だと思わなかったんだ、、」
「あら、、嬉しい、、このままで、良いかな、、春樹、、、」
「ええと、、、、いつもの焔で良いよ」
「わかったわ、、、」、、きれいな焔を見て、春樹のドキドキは止まらなかった
焔は用事を済ますと、、封印の間に戻った
「焔が、、あんなに美人とは思わなかった、、ルーナのかわいさには、、、うんん、どうだろう、、、」
春樹は、、焔の言った事葉で気が楽になった、その日は、穏やかに寝ることが出来た、、、
いざ、、千年扉で、未来に行けるのか
次の日の朝、、、
春樹はいつもより早く目覚めた、、、
「よし、、、、焔のお陰で、前向きに考える事が出来たぞ、、絶対、未来に行って如月様を探して、、ルーナを平成時代に連れて来てもらうぞ、、何か気が楽になったらお腹が空いた、、、」
春樹は、朝食を作り、、しっかり食べた、、
「さてと、ご飯も食べたし、、よし、、未来に行って如月様を探すぞ、、そう言えばどの時代の未来に行けば良いんだ、、今は平成だけど、、何年後の未来に如月様はいるんだろう、、過去や未来に行き来しているんだから、、ピンポイントで探せるのか、、」、、春樹はまた、悩んだ、、、
「ええ、、もういい、、当たって砕けろだ、、、ルーナをそんなに待たせられない」
春樹は、大広間を出ると、封印の間に向かった、、、
封印の間の扉に、春樹が軽く手を当てると、封印の間の扉は開いた、、
春樹の妖気を感じたのか、焔達はもう、掛け軸から出ていた、、、「おう、、春樹、、決心がついたか、、おいらも、会いたくないがしょうがない、如月様を探すのに付き合うぞ、、、」
幻は呆れて、、「、、、鶴瓶、、くれぐれも、如月様に粗相の無いようにな、、とばっちりはイヤだぞ、、、」
「さてと、、春樹、、後は未来に行くだけよ、、、たぶん、、夢夢ちゃんのいる時代だわ、予知の妖具にはそう出ていたわよ、、、あっ、、それから、、私達全員、未来の自分とは接触しない方が良いわよ、、時空の歪みとか、おかしな現象が起こるかも知れないから、、」
「えっ、、、全員いる、可能性が高いぞ、、誰が、如月様にルーナの事を伝えるんだ、、ルーナだっているんだぞ、、」
「まあ、、それは、如月様を見つけてから考えるわ、、、未来で誰と一緒に行動しているのか行かないとわからないでしょう」
「春樹、、早く済まそうぜ、、」
「とりあえず、、千年扉に命令して、如月様が今いる時代って、、わかったの、、」
「わかったよ、、、」、、、春樹は屏風の、千年扉の右側の入り口の扉に手を当て、妖気を上げて命令した、、、「千年扉、、、今、如月様がいる時代に連れて行ってください、、」
すると、千年扉の右側の入り口が、光を放ち開いた、、
「、、、ほお~、、反応したぞ、、春樹の力でも未来に行けるんだ、、」
「バカじゃないの、、春樹の妖力は、清明様と同等なのよ、、清明様は私達を、平成に送れたのよ、、春樹の力で未来に行けるのわ、当然よ、、」
「鶴瓶、、焔の言うとおりだ、、少しは黙っていろ、、」
「え~、、幻まで、、わかったよ、、」
春樹達は、千年扉に入って行った、、、
「如月様、、どこにいるんだろう、、ちゃんとした、空間にいれば良いけど、、あの人、宇宙でも生きていられるから」
「、、、焔、、それはまずいんじゃないか、俺達は宇宙でも、大丈夫だけど、春樹は千年扉から出た瞬間死ぬぞ、、」
「春樹、、サヨナラかも、知れないぞ」
「もう、、幻も、鶴瓶も、、そんな事めったにないわよ、、予言の妖具にも、そんな事書いて無かったもの、、」、、焔は、春樹に向かってニコッと笑って言った
千年扉の周りの景色が流れるように動いて、、しばらくすると止まった、、
「着いたみたいだな、、、さてと、如月様はどこにいるんだろう、、、」、、千年扉の左側の扉が開いた、、、
春樹達は屏風の千年扉の左側の出口から外に出た、、、
「えっ、、、ここはどこだ、、地球であるのは間違いないけど、、日本じゃないぞ」
春樹達の目の前には、大自然が広がっていた
大きな山々、広大な土地、見たことの無い、風景が見えた、、、
「えっ、、あの山、、どこかで見たことがあるぞ、、、えっ、もしかしてエベレストか、、じゃあ、ここは、チベットなのか」
、、、焔は、不思議そうに、、「変ね、如月様は、いつも、夢夢ちゃんといるって言っていたけど、、まあ、あの人は、霊道を使えば一瞬で日本に行けるから、、」
「、、、でも、、焔は、霊道で遠くに行くと、かなりの妖力を使うって言ってたじゃないか、、外国だぞ、、」、、焔は呆れて、、「バカね、、如月様は特別なの、、妖力なんて無限にあるわよ」
春樹は、目の前の大自然を見ていたが、、「焔、、ここに如月様がいるのはわかるけど、、こんなに広い場所でどうやって如月様を探すんだ、、」
「あのね、いままでも、千年扉は、かなり近くに現れるんだから、この近くに如月様もいるわよ、、でも、誰といるかわからないから、全員、妖気は抑えてよ、、未来の自分とはあったらダメだからね、、」
「全員いたら、どうするんだ、、おいら達、4人が、、、」、、焔は困ってしまって、、「その時は、如月様に直接霊力で話しかけるから、、大丈夫よ、、」
如月様に、懇願、、
その時、、かなり離れた所に、大きな妖気を感じた、、妖気は4つ、、、すると焔が、、
「たぶん、これが、如月様達だわ、、こんな大きな妖気は、普通の人間じゃ無理だわ」
鶴瓶と、幻は、キョトンとしていた、
「う~ん、、全然わからない、、確かに妖気は少し感じるけど、誰のだか、わからないぞ、、幻はどうだ、、」
「自分のはわかる、、未来の俺がいるみたいだ、、、」、、焔は、、「良かったわね、、その4人は、如月様と未来の春樹とルーナと幻ね、、私と鶴瓶は、日本でお留守番みたいね、、じゃあ、私は、如月様に直接話が出来るわ、、」
「未来の、俺とルーナがいるのか、、じゃあ本当に、江戸時代から、ルーナを連れて来ることは出来たのか、、少し安心した」
すると、如月様達は、少しずつ近ずいて来た
、、「あれが、、未来の俺、、おじいちゃんじゃないか、、ルーナもおばちゃんになっている、、、」、、焔は呆れて、、「バカね、夢夢ちゃんと言う、孫がこの時代にいるのよ、もう、女子高生だし、、」
「そうだけど、、、」
「俺は、変わらないけど、、」、、幻は、、ぽそっと呟いた
「春樹、、あなた達は、ここで妖気を抑えて、待っていて、、あっ、鶴瓶も行く」
鶴瓶は、滅相もないと、、「行くわけ無いだろう、、出来るだけ如月様と関わりたく無いんだ、、」
焔は、飛び立って如月様の所に行った
急に現れた、焔を見て、春樹とルーナと幻は驚いていたが、、如月は、ニコッと笑っていた、、、「焔、、そろそろ来る頃だと思ったよ、、過去の焔だろう、、」
春樹達は、また驚いた、、が、春樹は思い当たる節があった、、「そうだ、、昔、ルーナを江戸時代から、連れて来るのに如月様を探した事があった、、じゃあ、近くに過去の俺もいるな、、」、、幻も思い出したがルーナだけは不思議そうにしていた、、、
「如月様、、じゃあ、話が早いわ、、私達と江戸時代に行ってもらえますか、、」
「良いよ、、私が行かないと、今のルーナも消えてしまうからな、、」、それを聞いた未来の春樹は、、「それは困る、、如月様、過去の俺の願いを叶えてくれ、、」ようやくルーナも思い出した、、「如月様、、お願いします、、江戸時代から、私を連れて来てあげて、、そうしないと、私も夢夢ちゃんも消えてしまうわ、、」
如月は、、「それは困るな、、私の大好きな夢夢ちゃんがいなくなるのは、、この世が滅んでも許さないよ、、大暴れするからね、」
「あのね、、如月様、、そんな大事じゃないの、、ルーナが千年扉に入れる様にしてください、、、それだけなのよ」、、、「如月様お願いします」、、「如月様お願いね」、、春樹とルーナも懇願した
「どうせ、近くに過去の春樹達はいるんだろう、、春樹、ちょと江戸時代まで行って来るから、待っていて、、、」
「如月様、よろしくお願いいたします」
如月様と焔は、過去の春樹達が待ってる場所に飛んで行った、、、
いざ、江戸時代の出島に、、、
「あっ、いたいた、、春樹、久しぶりに見たけど若いな、、」、、春樹は呆れて、「まだ大学生だから、、あたりまえだよ、、」
「おお、、過去の幻に、、そちらは誰だっけ、、、」、、鶴瓶呆れて、、「如月様、冗談は止めて下さい、、鶴瓶ですよ、」
「ええと、、知らないな、、、」
「そんな、、この時代にもおいらはいるでしょう、、、」、、如月は、ニコッと笑って、「ああ、、封印の間の掛け軸に封印されたままの奴が、、確か鶴瓶と言ってたな、、悪さばかりするから封印してあるけど、、」
「えっ、、、おいらはそんな、扱いなの、、てっきり、焔と一緒に、夢夢ちゃんと活躍してると思っていたのに、、」
「バカ者、、許されていないのに、座敷わらしと封印の間から、何度か抜け出して怒られているから、いつまでも封印のままなんだ」
、、、春樹達は、、鶴瓶は相変わらずだと思った、、、
春樹が、如月に、、「如月様、、俺達と江戸時代に行って、ルーナが、千年扉に入れる様にしてください、、」、、如月は、ニコッと笑って、、、「あたりまえだ、、ルーナがいないと、夢夢ちゃんは生まれないから、、そんなのイヤだぞ、、孫の様に可愛がっている、夢夢ちゃんだよ、、唯一、私の事を如月のおばちゃんと呼んでなついているんだ」
春樹達は驚いた、、、「えっ、、、如月様をおばちゃん、、大丈夫か、、おいらが言ったら怒って、一瞬で消滅されるぞ、、夢夢ちゃん最強だな、、」
春樹は思った、、「如月様は、本当に夢夢ちゃんがかわいいんだな、、」
幻と焔は、呆然としていた、、、
「本当に、夢夢ちゃんはかわいいぞ、、優しくて、、正義感があって、、春樹に負けない妖力も持っている、、」
春樹は疑問に思った、、「あの~、如月様、、孫の夢夢ちゃんがいるなら、俺に息子か娘がいるはずだ、、」、、如月は、険しい顔で、、「ああ、、息子がいるよ、、春斗、、、」
「じゃあ、、その春斗も、陰陽師で妖力があるのか、、」、、如月は、呆れて、、「あれは、ダメだな、、妖力もないし、、陰陽道も否定している堅物だ、、奥さんの五月さんも、夢夢ちゃんが陰陽師なのは知らないぞ、、もちろん、春樹とルーナは知っているがな、、、」
すると、焔が、、「あっ、、そう言えば春吉は妖力が少しあったけど、、春樹のお父さんは、全然じゃない、、覚醒遺伝なのかな」
「ええと、、ルーナを江戸時代の出島で待たせている、、如月様、、お願いします」、春樹は気が気でない様子で話した、、「大丈夫だよ、、春樹、、ルーナはお前の時代に行けるし、後は私がいろいろと面倒見てやるわよ、、任せなさい、、春樹もね、、」、、、如月は、意味深な、事を言った、、
春樹達は、屏風の千年扉に入って行った、
「私が時代を妖術で移動すると、かなりの誤差が出るけど、、千年扉なら、、まあ、2~3日のずれだろう、、」、、春樹は、「ええ、、別れた日の、翌日を命令する予定だけど、2~3日のずれか、しょうがない、、ルーナそのぐらいは我慢してくれ、、、」
周りの景色が流れるように動いて、しばらくすると景色が止まり、、千年扉の左側の出口から春樹達は出てきた、、
「おお、、ここだ、、2日前に来た、オランダ屋敷の中庭だ、、相変わらず、千年扉は、人が見てない所に現れるな」、、鶴瓶は、変な納得をした、、、
「さてと、、春樹、ルーナの所に案内してくれ、、さっさと、平成に遅れて帰るぞ、、やることいっぱいあるからな、、家の者が不審がるといけないから、私も姿を消すか」、、
如月は、姿を消した、、、
春樹が屋敷の中庭を抜け、玄関に来ると、、またあの、使用人がいて、、「あっ、、陰陽師様、、遅いですよ、、ルーナ様がお待ちですよ、、5日も待たせて、、」
「えっ、、、5日、、ずれが大きいな、、ええと、ルーナの所に案内してくれますか」
「はい、、、ずっと、お待ちですよ、、寂しそうにしていますよ、、ルーナ様は、両親や家族もいない、、天涯孤独で、、この屋敷の主人に良くしてもらってますが、、陰陽師様と一緒に添い遂げる事が出来ると、喜んでいます、、、」
「えっ、、、添い遂げる、、、結婚と言う意味なのか、、これから交際するのに、、」
如月は、ニヤリと笑って、、「春樹、どうせ、結婚する、運命だ、、良いじゃないか」
春樹達は、ルーナの部屋に通された、、、
扉を開けると、ルーナがテーブル席に座っていた、、「あっ、、、春樹、、良かった、来てくれて、、」、、、ルーナは、うっすら涙を浮かべ、春樹に抱きついた、、、春樹は少し照れた
「おい、姉ちゃん、おいら達もいるんだぞ、積極的だな、、」、、「もう、鶴瓶は、、ルーナは心配だったのよ、、1人残されて」
するとルーナが、、「ええと、焔、、あなたはいつの時代の焔なの、、」、、焔は驚いて、「いつの時代って、春樹達と平成時代から来た焔よ、、」
「じゃあ、、昨日来た、、未来の、私と春樹の孫だと言う、夢夢ちゃんと来た焔じゃないのね、、」、、すると如月が、、「焔、、どう言うこと、、あなた、夢夢ちゃんと千年扉で、いろんな時代に行ったの、あれだけ夢夢ちゃんに危ないことさせるなって言ったのに、、何で、私を誘わなかったの」
「そっちか、、あの~、如月様、それは未来の焔がやった事でしょう、、平成時代の焔は関係ないわよ」
「まあいいわ、、必ず、私を誘うのよ」
「はいはい、、それよりも、、屋敷の主人に挨拶をして、千年扉で平成時代に行くわよ」
春樹は、ルーナを連れて、オランダ屋敷の主人に挨拶に行った、、オランダ屋敷の主人はルーナが、天涯孤独だと言う事を知っていて我が事の様に喜んだ
春樹達は、ルーナを連れてオランダ屋敷の外に出て、、人気がいないのを確認すると、千年扉の屏風をだした、、、
「春樹、、今度はルーナも入れるの、、春樹と一緒に未来に行けるのね、、」、春樹は真剣な顔で、、「ルーナ、、本当にそれで良いのか、、怖くは無いのか、何も知らない未来に行くこと、、」
ルーナは、ニコッと笑って、、「春樹と一緒なら、どこでも行くわ、、春樹がルーナを守ってくれるんでしょう」、、春樹は照れて、「まあ、、そうだけど、、」、春樹はまた照れて、、「ああ、、かわいい、、近くで見ると、、本当にかわいい、」、、と、、小さな声で呟いた
屏風の千年扉に向かって、如月が、何かの術をかけた、、、「よし、、春樹、もうこれで、、ルーナは千年扉に入る事が出来るぞ」
「如月様、ありがとうございます、、」
すると焔が、、「如月様は、このまま未来の春樹達の所、、チベットに帰るのですか」
「イヤ、、、私は千年扉で、平成時代に行ってやる事があるから、、一緒に行くわよ」
「えっ、、、やる事って、、、」
「向こうに着いたら、教えてあげるよ」
如月様の、アフターサービス、、、
春樹達は、千年扉に入って行った、、今度はルーナも拒否される事無く、入れた
ルーナは、少し不安そうに、春樹を見つめた、、それを見て春樹は思った、、「わあ~、、やっぱりかわいい、、ダメだ、しっかりしないと、、これから、ルーナは俺しか頼れないんだ、、」、、春樹も決心した
千年扉は、平成時代の封印の間に現れた、、
左側の出口から春樹達は出てきた、
「わあ~、、これが、春樹の住んでいる家なの、、、」、、ルーナは、辺りを見た、、
「さてと、、春樹、、作戦会議だ、、」
「ええと、、何の為の、、」
「いろいろとあるだろう、、、ルーナは江戸時代の人間だぞ、、まあ、それも、後で説明するから、、焔は参加と、、幻と鶴瓶は、、参加しなくても良いからな、、面倒くさいだけだから、、、」
「え~、、またおいら達は、除け者なのか」
すると幻が、、、「バカ、、俺達じゃ役にたたないだろう、、鶴瓶は話すな、、」
「ほう~、、鶴瓶、、何か役立つ事があるのか、、、もし、そうでないなら、、ただでは済まさないぞ、、」
「ええと、、如月様、、幻とおいらは、掛け軸で待機します、、」
「そうか、、新しい妖術がどんな威力か試してみたかったけど、、鶴瓶を盾に、、」
「ご勘弁を、、おとなしく、、掛け軸にいますので、、、」
「バカ、、だから、話すなと言ったんだ」
幻と鶴瓶を残して、、春樹達は、大広間に向かった、、、
大広間のテーブル脇に春樹達は座ると、、すぐに如月が、、「ルーナ、、お前、春樹に正直に話していない事があるだろう、、」
ルーナは、びっくりして、、険しい顔で、、、「えっ、、、それは、、」
すると、如月が、、「春樹が好きなんだろ、、ずっと、黙っているのか、、」、すると春樹が、、「ルーナ、、俺は、何があってもルーナを守ると誓ったんだ、大丈夫だよ」
ルーナは、重い口を開いた、、、「ええ、、春樹、、私が天涯孤独なのを知っているわよね、、私のおばちゃんには秘密があるの」
「えっ、、、秘密、、」
「実は、おばちゃんは人間では無いわ、、夢魔なの、、、」
それを聞いて、春樹も、焔も、如月も驚かなかった、、、
「えっ、、、春樹、、驚かないの、、私にもその血が流れているのよ、、おじいちゃんは人間だけど、、、」、、春樹は、、「ルーナ、、俺は、相手の妖気がわかる、、ルーナから感じた妖気が少し、人間じゃないと思っていたし、、全然、気にならないよ、、ルーナを守りたいのは、変わらないから」
ルーナは、嬉しくて、少し涙ぐんだ、、
「ルーナ、、大丈夫だよ、、」
ルーナは、ニコッと笑って、、「じゃあ、春樹、責任取って、ちゃんと結婚してね」、、
春樹は照れて、、「ああ、、わかったよ」
ルーナは、満面の笑みで笑った、、、
諸事情を、、全部クリアする、、
如月が、、重い口を開いた、、「さてと、喜んでばかりいられないぞ、、この状態をクリアしないと、、、」
「ええと、如月様、、、、この状態とは何ですか」、、焔は不思議そうに聞いた
春樹も、ルーナも不思議そうに、如月様をみていた、、すると、如月が、、「焔、、私やお前達と違ってルーナはこれから現代の人間として生きていかないといけない、、」
「はあ~、、、それで、、」
「春樹と結婚するためには、周りに正体が知られてはまずいし、、それなりの、身元を作らないと、まずいだろう、、過去の人間なんだから、、、」、、春樹は事の重大さにやっと気がついた、、、
「あっ、そうか、、ルーナと結婚するには、俺の家族に紹介しないと、、役所の書類関係は、、ルーナの身分は、、なれそめは、、、江戸時代で知り合いましたなんて、周りには言えないぞ、、、」
焔は面倒くさそうに、、「あ~あ、、これだから人間は面倒くさい、、でも、平安時代はそんな面倒くさい事はなかったわよ、、気にしないから、、」
「ああ~、、どうやったら、ルーナが平成時代の女の子で、俺と結婚出来る様になるんだどうすればいい、、」
すると、如月が得意気に、、「春樹、案ずるな、、すべて私が、そのストーリーを用意してある、、」、、春樹は驚き、、「えっ、、そんなに上手い話があるの、、、」
「よく聞け、、、まず、ルーナは、春樹が通っている、大学の留学生でオランダから来ている、、天涯孤独なのはそのままで、、そこで春樹と知り合う、、」
「えっ、、、書類手続きは、、」
「そんなの簡単に、操作出来るし、、洗脳して書類を作れば良いからな、、戸籍とか、永住権もな、、簡単に作れるぞ、、」
「えっ、、、それって犯罪じゃないの、、」
春樹は思わず言った、、、「誰にも、迷惑かけないからいいだろう、、」
「2人は、大学で恋に落ち、、この屋敷で一緒にすむ、、永住権も戸籍もあるから結婚出来るぞ、、春樹も、二十歳を過ぎているなら親の承諾無しで結婚出来るぞ、、」
焔は呆れて、、「如月様、、ずいぶん詳しいのね、、」、、如月は、ニコッと笑って、、
「夢夢ちゃんと一緒にいたいから、この時代の事をずいぶん勉強したよ、、」
「そこまで詳しいなら、、最初から、出島に一緒に行けば良かったじゃない」
「それは、、歴史の流れだから、、変えてはいけないだろう、、、ルーナ、、後はお前達でどうにかしてくれ、、」
「はい、、如月様、ありがとうございます」
「さてと、、、私は、夢夢ちゃんのいる、時代に帰るぞ、、また、困ったら呼んでくれ、、焔、、私に内緒で、夢夢ちゃんと楽しい事をしないでね、、あ~夢夢ちゃん待っててね、、、」、、如月様は、異空間に消えた
「さてと、、ルーナ、、この屋敷で一緒に暮らす事になったが大丈夫か、、そう言えば日本語、上手いな、、」、、ルーナは、ニコッと笑って、、「だって、オランダ屋敷の主人の通訳も兼ねていたのよ、、ちゃんと勉強したし、、私の大事な人が、日本人だって、お告げもあったし、、すぐ、それが、春樹だとわかったのよ、、」
「はいはい、、後は、お幸せに、、春樹、今後の事も明日また話すわよ、、今日は、封印の間の掛け軸に戻るからね」、、そう言うと、焔は、大広間から出て行った、、、
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