第10話 書き出し
ただいま、過去作で全編改稿に漕ぎ出してるのは
「秒オト」「生ま風」の2作品です。
青春ラノベと異世界恋愛という、読者層もまったく異なる2作品ですが
(もとより我輩はカクヨム内でもフォロワーが作品ごとに全然違うというのが作風と言いますが、メンドくさいセルフブランディングをかけ続けている物書きです……だって「作者読み」されないじゃん……)
どちらも共通作業がありまして、
ずばりプロットの再構成と「書き出し」の検討です。
まあ「秒オト」に関しては主人公のプロフィールをつらつら並べていくという、
ラノベどころか小説として最悪手な書き出しを
かましているため論外として。
(一応「分かってなかった」わけじゃなく、のちの展開を見越した確信犯の上での失敗であって……お願いします信じてください……)
「生ま風」はいかんせん序盤のシーン展開がもりだくさんなので、
どのシーンを冒頭に持ってくるかという目下課題が
プロット再構成の段階であるわけです。
主人公の女騎士グレンダと、そのご主人様アルネがメインキャラですが、
(いかにもキャラ紹介的なプロローグはともかく)
初稿ではアルネが登場するまでに、アクセルやらエリックやら
他の男キャラが何人も出てくる「騎士学校」時代を冒頭で描いています。
その後、アルネと出会ってからも
サブキャラがじゃんじゃん出てきては大活躍するストーリーに
現状なっているので、
(今はそのストーリー構造自体に問題意識を持っているため、サブキャラの活躍や登場回数を大幅カットする可能性が出てきました。たとえばエリックは中盤まで出さないとか)
それぞれのキャラに求められている物語上の「役割」を
強く意識して、構成を組み立てていこうと思います。
異世界恋愛でおなじみ、
「ヒロイン! ただいまをもって貴様との婚約を破棄する! どん!」という
わかりやすい展開でスタートを切ってないからこそ
陥りがちな悩みかもしれません。
かといって、「私はヒロイン、○○高校に通うごく普通の女子高生!」とか
「吾輩は猫である、名前はまだない」みたいな書き出ししか
使えない物書きになってしまうとジャンルによっては問題が発生するので、
(俗に言う「ざまぁ」系やサスペンスドラマ系は、そもそもお決まりな展開を読者に求められているので、変なこだわりを持たず似通ったストーリー運びに持っていった方がいい場合もあります)
読者に続きを読みたいと思わせるような
引力を生み出す冒頭シーンにじゃんじゃんトライして、
作品ごとの最適解を探していきます。
今はとにかく、引き出しを増やして作品の中で整理整頓を繰り返す時期です。
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