第3話違和感の謎
俺たち三人は近くに合ったカフェで謎を解くための会議をしていた
「みんな持っている紙を見せ合おうぜ」
そういって夜桜太陽が持っていた紙を机に置く
それに続いて俺たちも紙を置く
俺は夜桜太陽の置いた紙を俺は見る
『一つ後ろに戻った』
その言葉を読み俺は自分の紙を見る
『げいおけ』
これを後ろに進めると
「ぐあえくってなんだこれ」
「いや過去形だから逆に前へ進めるんだと思うよ」
そこから浮かび上がる文字は
『合格』
「なあこれって」
『ええでもなぜ私の紙が必要ないんですかね』
それはそうだ如月三久の紙に書いてある
『夢と現実』
夜桜太陽はまるでそんなことどうでもいいかのように
「まあまあいいじゃないかそれよりもさ二人ってさ幼馴染みなんだろ」
「うんまあそうだけど」
幼馴染みであるなんてそんなこと俺いってないはずなんだが
そう思い如月三久の方を見ると俺と同じく不思議そうな顔をしていた
だから如月三久が言ったようにも思えない
「なあ少し話しそれるけど夜桜太陽って某少年漫画の主人公の名前そのまんまだよな」
「そりゃ両親が好きだからな」
某少年漫画とは五年前ぐらいから連載しているアニメ化も果たしている有名作品である
だが五年前であり夜桜太陽はとっくの昔に生まれているはず
三つの違和感が俺の心の中にとどまる
夜桜太陽が喋れば喋るほどに違和感が増す
まるで全てが作り物のウソ
それにこの紙もウソくさい
この違和感の謎を解くことが二つ目の謎を解くことに繋がるんだろうか
そういえば如月三久もあまり喋らないよな
それに如月三久の声もこんな声だったか
違和感に思うと全てがウソに思えてくる
もしかして二人とも誰かが化けているのではないか
そんな考えが頭をよぎる
だから俺は思わず聞いてしまった
「なあ二人は何者なんだ」
「なんのこと?」
「おん?どういうことだ」
「いやなにかおかしい気がしてきて」
「なにがおかしいっていうんだ」
俺は自分が違和感に思ったことをすべて吐露した
そして二人は口々にこんなことをいってきた
「さすがに分かるか」
「いやあ変装うまくいったと思ったんだけどなあ」
「あなたの変装まるで下手だったとおもうけど」
『なんのことだこれじゃあまるで二人が変装をしていて偽物みたいではないか』
「うんそうですよ」
「へ?」
『二つ目の謎解きは小さな違和感を五つほど作りそれを見つけることが出来るか』
「小さくなかった気がするけどな」
『ペアが偽物であることも試験の一つだったわ』
「それじゃあこれで終わりなんだな」
『いえまだ紙のなぞを終えることが出来ていないわよ』
「はあそれじゃあ紙の違和感である二つの紙で答えが出来たは違和感じゃないってことかよ」
「いえそれも違和感の一つよでも答えは作れる」
「それはどういう……いやそうか夜桜太陽が出したものが偽物の紙である可能性」
「ええ正解よ」
「ほらよ」
夜桜太陽は右ポケットから紙を出して机に置く
『ひっくり返る』
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