第7話 彼女に伝えたい……!

デートを終えて、また俺たちは日常に戻った。碧はまだ冷たいんだけどーー。


「碧。お守りはどこにつけた?」


この前の神社で、俺はひそかに恋愛のお守りを買ったのだが。

それを知った碧が、そっと買っていたのを見た。


…………………可愛すぎる!


だけど、どういう意図で買ったのかな…もしかして、新しい男ができますように、とかじゃないだろうな!?それだったら、ものすごく嫌だぁぁぁ…………………!


「そんなもの、買ってないけど」


いやいやいや、買っただろ!?俺はちゃんと見てたんだ。

はぁーー。


仕方なく、俺は保留にすることにした。

だって、同じ場所につけたいだろーーー!!??


「今日、友達と飲みにいく」

「…わかった」


友達!?

それは嘘で、男、とかじゃないだろうな……!?

なんて、こんなこと聞いたら束縛の強い彼氏だと思われるから言わない。


碧が出て行ったのを見送った後、俺は碧がどこにお守りをつけているのか探すことにした。だけど、はぁぁ…結構探したけどみつからない。

もしかして、今日カバンにつけて行ったのかな???


仕方なく、俺はスマホでTikTokを見ていた。

そこで、俺は見つけたんだ、気持ちを伝える方法をーーーーー!


俺は早速、昔一緒に買った付箋に一文字目を書いて、碧の授業ノートに挟んだーー。


「ただいまぁ」

「おかえり」


かばんにはーーつけてない!!

まさか、無くしたんじゃないよな!?人にあげたんじゃないよなーー!?


碧はちょっとほろ酔い。

そんな碧が、


可愛すぎるぅぅぅ…………………………!!


とりあえず、寝かせた。


「おはよう」

「…うん」


………?

なにが、「うん」なんだよっ…………挨拶くらいしてくれてもいいじゃないか!

でも今日の碧も可愛いから許すーーーーーーー!


講義の時に、ノートを開いたようだ。

そこで、見つけたらしい。


「!?」


驚いてる……可愛いっっっーーーーーー!

と、ここは外だ、気持ちを落ち着けろ………。


その次の日も、その次の日も、俺は毎晩挟んだ。


だけど、何も言ってこないーーもしかして、捨てたのか……?


その次の日。

また驚く彼女に可愛いいいいーーーーーと、思いながら眺めていた。

そして、俺も開くーー。


「!?」


俺にも、挟んでる。

このめちゃくちゃ綺麗な字は、碧……………………!


とりあえず、意味は確認せずにどきどきしていた。









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