本当はあなたが大好きなんです！冷たい二人の心中は。

第4話 返事が早くなっちゃった……！

起きて、ふぅぅ、と深呼吸する。

蓮が寝ているすきに、起こさないようにそっと起きる。

私、上川碧と彼氏である夕凪蓮は、同居中だ。そして、私は「嫉妬させよう作戦」を実行したが、かえって私が嫉妬させられた、と…。

あぁぁ、知りたいですっ！！！！！

昨日の女は誰？どういう関係？それを見た時の私の気持ちがわかる！？

でも、聞かない。

多分、面倒な女だと思われて終わっちゃうよ、会話が……………。

「今日、一緒に行きたくない」

だって、こんな嫉妬に狂った顔を見られたくないよぉ！バレるかもしれないしぃ！

ああ、驚いてる。でも、そんな顔もかっこいい………………♡

「はあぁぁ…………分かったよ。俺もお前とは行きたくないって前々から思ってたから、ちょうど良いわ」

「っ………………！」

え、え、え、うそでしょ！？

そんなこと、思ってたんだ……気づいてあげられなかった。

ごめんね、蓮。あなたは、昨日の女と仲良くするのかな？

「あの、今日も行きませんかぁ？」

あ、こいつか。

昨日蓮とご飯に行ったっぽい女を見つける。そして、易々と蓮に話しかけてるんですけどぉ……！？

話さないでぇ！蓮、承諾しないでぇ！

私は思わずその女を思いっきり睨みつける。

「あ、ごめん、今日用事があるんだ」

はあぁぁ、断ってくれた！

でも、用事って、なに………………？？

ねえ、また新しい女作ったの！？

早く帰って真実を知りたいのよっ……………………！！

家に帰って。

「なあ、碧」

はあああ、話しかけてくれたぁああああ！

「気安く話しかけないでくれる？」

あああああ、たっくさん段階ぶっ飛ばしちゃったぁぁぁーーーーーーー！

それは、あの女との関係性を尋ねる時に使うつもりだった言葉ぁ！

そもそも、蓮がそんなにかっこいい顔で私を見つめてくるから、ドキドキしちゃったじゃない！！！！

とんだ八つ当たりだ。

「聞きたいことがあるんだ」

「はぁぁ……………………聞いてた？」

いやいや、違う違う！！

聞いてない！そもそも言ってないですぅ！！しかも、かっこ良すぎて見惚れて大きなため息ついちゃったじゃん！！

はぁ。大好き、蓮…………………………♡

「今度、一緒に出かけな…」

「行く」

はっ。即答しちゃった。蓮を好きすぎるやばい女ってバレた？

やばい、どうしよ。

しかも、話を遮っちゃった…………(汗)。

蓮、怒るかな……？

思わず口を塞いじゃう。

「よかった」

「っ……………………！」

あああ、怒ってない！なんて優しいの……私の彼氏は！！

しかも、めっちゃかっこいいですぅ！やっぱり目の保養です！

私は、良いことを思いついた。

デートの時に、びっくりさせちゃおうかな。

「神社に行きたい」

私たちは、街をぶらぶらして、その後神社に行くことにした。

こんな私が思いついた案でも、ちゃんと採用してくれるなんてーーなんて優しいの、蓮は！！！