第3話 返事が早くないか…!?
ストップ。一回考えよう。
俺、夕凪蓮と彼女、上川碧は同居している。そして、俺は「嫉妬させよう作戦」を実行して、かえって俺が嫉妬させられた、と…。
あああ、知りたいっ!
あの男は誰?どんな関係?それをみた俺がどんな気持ちになったかわかる!?
って問い詰めても、多分「うるさい」で終わるんだよ、会話が…………。
「今日、一緒に行きたくない」
「!?」
おいおい……とうとうあの男の方に行ってしまうのか、碧………!
あいつは俺のことなんて、ちっぽけも気にしないんだろうなぁ。
「はあぁぁ…………分かったよ。俺もお前とは行きたくないって前々から思ってたから、ちょうど良いわ」
「っ…………………!」
ああ、もうやめやめ。
碧のことを考え出したら俺は止まらなくなるーー!
碧と行きたいところ、したいこと、未来まで考えちゃうんだよ……………………好きすぎてっ!!!!!!
「あ、夕凪さん。昨日はありがとうございましたぁ」
「ああ………うん」
あとのこと考えてなかったあぁ。
一回誘ってしまったら、脈アリって思われるよなぁ。でも「彼女いるんだ」って言ったらそれはそれでやばいことになりそう………!
「あの、今日も行きませんかぁ?」
「あ、ごめん、今日用事あるんだ」
ないけど。
ないけど、ね。俺は、早く真実を確かめたいから、早く帰るっ!!
碧、俺から離れていかないでくれぇぇぇっ………!
家に帰って。
「なあ、碧…」
「気安く話しかけないでくれる?」
あああああああああああ。
なんでそんなに冷たいの…………!?
「聞きたいことがあるんだっ」
「はぁぁ…………………聞いてた?」
なっがいため息。
怖い。碧が怖いーーだけど、大好きっっっっっっっっっっっっっ!!!!!!
そんな碧も可愛いなぁ……!
なんて、思ってしまう。
「今度、一緒に出かけな…」
「行く」
……………………………………ん?
なんか、返事が早くないか??気のせいか?
いやいや、俺今、言い終えてなかったぞ!?なんで、なんで…?
碧ははっとして口を手で覆い隠す。
しまった………という表情をして。
「よかった」
「っ…………………!」
悔しそうにしている。
なんかちょっと、ざまぁって思っちゃった。
俺たちは、街をぶらぶらして、そのあと神社に行くことにした。
神社がデートスポットって………と思ったが、碧の案なので、もちろん採用、異は唱えない!!!
そして、デートの日になった。
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