*第2話お使い①~③

ここ数日人形の体を体験したからか

感覚が鈍ったように感じる

「おはよう,リト」

『おはようコラン』

「人形の調整が終わったわ。もう少し待ってね。」

『あぁ,やっと。』

改良された人形はどんなだろう。

見た目は変わらなかった。だが操作してみると

前より格段に動くのが楽だ。宙返りだって出来る。だからか魔力を食いやすく疲労も早い。

しばらく遊んで満喫していると

「調子はどう?」

「最高!」

「ならお使いを頼めるかしら?」

「あぁ条件の?」

「ええ」

お使いとはいえ外に出るのは久しぶりだ。

念のためと言う事で数日間体を慣らした。

「気を付けて,くれぐれもだけはしないように。」

お使いの紙,地図,ずっしりとしたリュックを

持ち村に向かうところどころよろついたりはした物の無事に村に着いた。

お使いの紙を見ると

・にわとりなどの家畜,

 作物の種の入手と生育方法

・実験素材の生息地の聞き込み。


をしろと書かれてる

リュックの中身は物々交換,対価用の物らしい。


 要は実験の素材を集めて来いと…

思ったよりずいぶん楽で驚いた。

自分でやればいいんじゃないかこれ?

・”桃髪碧眼の少女の面影の調査”。

「?」

桃髪碧眼の少女?

意味は分からないが

恐らくコランが自分でやらない理由はこれなのだろう。ご丁寧に絵まで同封されている。

活発でセミロングの可愛らしい少女だ。

絵上手いなおい。

改めて村を見渡す。

人口100人弱の小さな村

畜産や農業を営んでおり皆,幸せそうだ。

それがなぜか歪に感じた。

少女の事は素材のパシリ中に調べるとしよう。

「すみません,星見兔の生息地って〜…」

*****

少女について聞き込みをしていると。

「あんたじゃないのかね?お嬢さん」

などと聞く人もいた。

確かに薄紅色の髪だが,

僕は少女じゃない少年だ。

 なんやかんや,

素材の調達家畜の確保情報の収集が済み。

亜空間ケージに入れた貰った家畜が

ぎゃいがやいと小さく喚く。

リュックの中身もパンパンだ。


また肝心の少女について分かった事は

・少なくともこの村の数十年前から現在に至るまで桃髪碧眼の人は居ない。

・かろうじて昔の伝承にちらと出てきた。

 と言う事。

無収穫だ。帰るか,待てよ無収穫でいいのか?

いやいい帰ろう。


お使いの紙に描かれてた少女の絵,。

↓なおリンク

https://kakuyomu.jp/users/banmeshi/news/16818093084600004094

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