第13話 子作り大作戦
「次に仕事じゃが、、わしの子らを作ってほしい!!」
確かにこれはシャドウも言っていた。
魔王はスライムを生成するのでやっとのチカラしか残っていないらしい。
そこで俺のチカラを合わせて魔物を徐々に増やしていくのだろう。
「ああ、わかったが、スライム以外は生成できないのか?」
「よくぞ聞いてくれたのお!」
ベルはその質問を待っていたようで嬉しそうにしている。
「実はのお、そちが貴族を襲撃したおかげで人間たちの負の感情が増えたのじゃ。
そのおかげでわらわのチカラも少し戻ったのじゃ。
それでのお、シャドウや他の眷属も出せるようになったのじゃぞ!」
えっへんと言わんばかりである、よほどうれしかったのだろう。
「それは良かったな」
しかし、俺の仕事量はかなり多そうだ・・・。
一日中交尾三昧なのは少し前の俺からしたら天国に思えるだろう。
しかし現実にしてみると予想以上にハードだ。
装弾数を増やすトレーニングをしておけば良かった、などと思いつつ、
プリムたちの復活のためであればやるしかあるまい。
「よし、ということでそちには毎日頑張ってもらうぞ!」
---
その日からの俺は種馬の気分である。
何せ毎日毎日交尾の繰り返しだ。
シャドウにスライム娘、サキュバスなどなど。
シャドウは相変わらず、影の中に二人だけの空間を作ってイチャイチャしまくりだ。
シャドウの能力は他社から見られなくなるので、どこでもイチャイチャできてしまうのが良い。
能力の無駄遣い感が否めないが、これはこれでよい使い方だろう。
スライム娘は相変わらずのぷにぷに感である。
この感触はどこか懐かしさを感じさせる。
そして、ローションのような役割もするのでより一段階上の快感を得られるのだ。
サキュバスはやはりエロの象徴といっただけあって素晴らしい。
まず、チャーム能力だ。これにより、お互いの発情が最高潮になる。
お互いの雰囲気作りに最適なのだ。
戦闘においては相手の精気を吸い取ることもできてしまう。
もちろん、交尾においては精気は吸い取らない。
むしろ、精気を分け与えることもできるため、俺の持続力が伸びるのだ。
ヒーリングフェアリーは森の妖精のような見た目だ。
どこか包容力を感じさせる、癒される感じがする。
ヒーリングフェアリーは回復魔法に特化した魔物であり、
なんと俺の装弾数を瞬く間に復活させてしまうのだ。
この功績はかなり大きかった。
この回復能力によって俺の交尾の効率は何倍にもなったからだ。
そして、忘れてはいないだろうか。
俺の子世代たちも子作りができるのだ。
これも相まって、魔物の数は爆発的に増えていった。
さて、今日も変わらずに交尾を繰り返すと思っていたのだが・・・。
「ジェラルド様、次のお方です。」
案内人だ。こいつが俺の次の相手を連れてくることになっている。
「さあ、次は誰かな?
って、べ、ベル!?」
俺は目を疑った。
魔王本人が来たではないか。
「そちともっとなかよーなりたくてな、ええじゃろ?///」
ベルが照れくさそうに上目遣いで頼み込んでくる。
「ま、まあいいけど、、
魔王は子ども作れるのか???」
「たぶんムリじゃの。
けど、そちとたわむれたいんじゃ///」
魔王だけど可愛いすぎる!!!
俺は素直にたわむれることにした。
---
「気持ちよかったのお!
なにかがすっきりした気分じゃ!
気が向いたらまたしてもええかのお!」
「ああ、それは良かったよ。」
ベルは上機嫌そうだ。
しかし、やはり魔王の子はできそうになかった。
「そちのおかげで魔王軍が大きくなってきたのお。
もうそち無しでも十分そうじゃな。」
「そうだな、俺の子たちで十分拡大できるだろう」
「ということで、約束の褒美をやらねばな」
そういうと、ベルは何やら怪しげな呪文を唱え始めた。
「んんんんんんんーーーーーー!!!!
はあああーーーーーーーーー!!!!」
ベルが呪文の最後に叫んだと同時に、辺りが光に包まれる。
その光が消えると、そこにはなんと、戦死したはずのスライチロウやプリムの姿があった。
「ややっ、父上!これはいったい??」
「ラル様!」
俺は家族たちを抱きしめる。
「おかえり、スライチロウ、プリム、みんな!!!
魔王ベルがお前たちを生き返らせてくれたんだ!」
「ここにスライム帝国、ふっかーーーつ!!!」
ベルが号令を挙げると、みながそれに続き雄たけびを上げた。
<<作者あとがき>>
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